夜、まめみがタキの家に来て2人で晩ご飯にを食べた後にくつろいでいた時…タキはまめみにペコとの事を話した。
まめみ「タキ君、ペコちゃんが本当に大好きなんだね。」
タキ「たった1人の姉さんだもの。…もちろんまめみとの大好きとは意味が違うからね。」
まめみ「ふふっ、分かってるよ。はい、タキ君!」
タキ「!?」
突然まめみは正座をして、寝転がっていたタキの頭を自分の膝に優しく乗せた。
まめみ「あたしで良ければ、いつでも膝枕するね。」
タキ「(…何だかこれじゃあまめみが姉さんみたい…。)」
ニコニコしながら膝枕するまめみにちょっぴり複雑な心境になってしまうタキだったが…
向きを変えて上を見ると、彼女のたわわな胸の膨らみが見えて…タキの視線はそこに釘付けに。
まめみ「こんな感じかな?」
一方、全然気づいていないまめみはタキの頭を撫で始めた。
タキ「(…絶景…)うん、そんな感じ。…ねぇ、まめみ。」
まめみ「ん、どうしたのタキ君?」
タキ「このままぎゅって抱きしめて欲しいな。」
まめみ「ふふっ、タキ君ったら甘えんぼさん。」
優しく笑いながら、まめみはタキをぎゅっと抱きしめると…
むにゅっ
タキ「んむっ…。」
彼の思惑通り、彼女の胸の膨らみはタキの顔を包み込み…
とても柔らかく弾力がある感触…そして温かくていい匂いがして…
タキ「まめみ…はぁ…まめみ…。」
ドサッ…起き上がったタキはまめみを押し倒した。
まめみ「た…タキ君…!?」
タキ「はぁ…まめみ…シたい…。」
まめみ「え…えぇ…!?んぅ…!」
息の荒いタキはまめみに激しいキスをして…
タキ「はぁ…まめみ…このまま部屋に行こう…?」
まめみ「う…ん…。」
頬を真っ赤に染めるまめみを見て、タキは荒い息のまま優しい笑みを浮かべ…そのまま彼女を抱き上げて部屋に向かい…熱く濃厚な時間を過ごした。
一方ペコは日記を書き終えて、部屋の窓から夜空を眺めていた。
ペコ「……………。」
フーの事を考えると、いつもドキドキしてしまう…。
それは日記を読み返している時も同じ…。
記憶が繋がらなくても…ドキドキだけは毎日変わらなくて…でもこれが何なのか自分でも分からない…。
でも…このドキドキはとても暖かくて心地よくて…ペコの心は安心感に近いものを覚えた。
次の日…試験前日のこの日は、ペコと2人でフーの着ていく服を決めていた。
服装は自由な為どんな格好でも良いが、フーはちゃんとした服装でいたいようだ。
フー「ん…やっぱりタイシャツがいいな…。」
ペコ「靴はどれがいいかしら…。」
2人で真剣に見ているところに、まめおとスーが偶然通りかかった。
まめお「あ、フー兄とペコだ。何してんだろ…?」
スー「服を選んでるみたいだから…明日の兄貴の試験で着ていく服を選んでるのかも。」
まめお「そうか…ついに明日が試験日…。」
スー「兄貴なら大丈夫、落ちるはずが無いわよ。」
まめお「お、すげぇ自信だなスー。まぁ俺も、フー兄が落ちるなんて微塵も思ってねぇけど。」
スー「あたしの兄貴だもの…実力も頑張りも妹のあたしがよく知ってる、傍で見てるペコもね…。」
まめお「スー…。…よし、今日はお前の欲しいモン買ってやるよ!」
スー「ちょっと、突然どうしたのよ…?」
まめお「いいから言ってみろ。」
スー「そうね~…それなら、まずはあのお店で。」
まめお「げっ…あそこめちゃくちゃ高い服屋じゃねぇか…!」
スー「まめおが言ったんでしょ!」
まめお「うっ……お、おう!男に二言は無ぇ!どんと来い!」
スー「ふふっ、頼もしいわね。」
そう言いながら、2人は歩いてお店に消えて行った。
一方フーとペコの2人は夕方まで悩み…無事に決まったようだ。
フー「これでどうだ?」
ペコ「えぇ、よく似合ってるわ。」
フー「よかった…ありがとうな、ペコ。」
ペコ「どういたしまして。」
フー「ちょっとだけ待っててくれ。」
ペコ「…?えぇ。」
突然フーはどこかへ行ってしまい、ペコはしばらくその場で待っていた。
しばらくすると、フーは小さな袋を持って戻ってきた。
フー「待たせたな、行こうか。」
ペコ「えぇ…。」
一体何を買ったのか…?
不思議に思うペコだったが、深く聞く事はせず…そのまま2人は店を後にしたのだった。
そして次の日…ついに試験の日がやって来た。
この日はまめみ達も駆けつけ、フーを見送る準備をしていた。
スルメさん「ついにこの日が来たさかい…フー、しっかりな。」
よっちゃん「よく深呼吸をしてね。」
まめお「頑張れよ、フー兄。」
スー「兄貴なら大丈夫。」
タキ「フーなら必ず上手くいくよ。」
まめみ「あたし達、フーさんを信じてここで応援してるね。」
フー「あぁ、ありがとうなみんな!」
ペコ「フー…。」
フー「ペコ…。」
ペコ「…行ってらっしゃい、フー!」
フー「…あぁ、行ってきます!」
伝説の帽子を深く被りタイシャツの襟を直すと、フーは愛用ブキの3Kスコープとシューター「N-ZAP85」を持って試験会場へ入っていった。
To be continued…