まめみ「タコワサ、そっちでトラブルがあって来れなかったってツっくんから聞いてたけど、バンカラに来てたのね。」
アタリメ「タコワサ、お前また…」
タコワサ「サイキン、シモベタチガシッソウシテイタノハ…キサマガゲンインカ!!」
オオデンチナマズの事を言おうとしたアタリメ相談役だったが、タコワサによって遮られてしまい、ロボットの操縦席部分が開いたと同時に怒った彼がこちらを睨み付けていて…2人は驚いてしまった。
まめみ「えぇっ…!?」
アタリメ「何の事じゃ!まぁ良い、ここで会ったが107年目、オオデンチナマズは返して貰うぞい!」
タコワサ「ナニヲイッテルノカワカラナイガ…ワレラ、タタカウサダメ!」
まめみ「そんな…!」
戸惑いつつも、まめみは戦闘態勢に入り…砂嵐が吹き荒れる中、タコワサは攻撃を仕掛けてきた!
アタリメ「いつものパンチじゃ、撃ち返してやれぃ!」
飛んできたパンチを軽やかな身のこなしで撃ち返し、ドリルパンチもかわして反撃しながら戦うまめみだったが…
タコワサ「サイシンキノウ、ジュンビ!」
そう言うと、タコワサのロボットにタコの様な目と掃除機の様な口が現れて…
シュオォォォーーー!!
飛んできたドリルパンチを撃ち返そうとしても、インクが吸われてしまう…
アタリメ「キューインキか、厄介な事をしよる…!」
まめみ「キューインキ…確かバンカラでの新しいスペシャルってタキ君が言ってた…!」
アタリメ「うーむ…何か投げ込んで詰まったりせんかのう?」
まめみ「と言っても…何を投げ込めば…!」
キューインキのせいで苦戦を強いられるまめみ、するとドスコイまるがふわっと浮かび…
ドスコイまる「キュッーーーー!」
まめみ「ドスコイまる!!」
キューインキで吸われるドスコイまるを大慌てで追いかけるまめみだったが…
スポッ
何とドスコイまるのお尻がロボットの口にすっぽり嵌まって吸うのを妨害している!
タコワサ「ギ…ナンダ!?キューインデキナイ…!」
アタリメ「今じゃ、まめみちゃん!」
まめみ「はい!」
ドスコイまるを気にしつつ、まめみは地面にめり込んだドリルパンチを撃ち返し、その後も放たれるパンチを撃ち返していく…
すると、ポンッとドスコイまるが吐き出されて飛んできた!
ドスコイまる「キュッ!」
まめみ「ドスコイまる!」
飛んできたドスコイまるを受け止めて心配するまめみだったが…
ドスコイまる「キュッ、ぼくもたたかえた!」
まめみ「…ふふっ、うん!」
役に立てたと喜んでいるドスコイまるに、戦闘中にも関わらずまめみは思わず笑ってしまった。
しかしタコワサは当然怒っていて…
タコワサ「ヨケイナモノヲ、ツマラセルナ!!」
攻撃は激しくなり、今度はパーで地面を叩くと衝撃波が発生した!
まめみ「これはホップソナーっていうスペシャルと同じ原理ね!」
アタリメ「そのウェーブには注意するんじゃ!」
まめみ「はい!」
衝撃波をジャンプでかわしつつ攻撃を続け、再びキューインキ攻撃が始まると…
ドスコイまる「キュッ、いってくる!」
自ら進んでキューインキに吸われて行き…ドスコイまるには申し訳無いと思いつつも、まめみは攻撃を続け…ついにタコワサが放り出された!
アタリメ「ケリをつけるんじゃ!」
バババババッ!!
まめみがヒーローシューターで攻撃するとタコワサはロボットの操縦席に飛ばされて行き…
タコワサ「ヤラ…レ…タ…!!」
ドカーン!
大きな爆発と共にタコワサはロボットごと真上に吹き飛び、そのまま地面に落ちて外に放り出された!
まめみ達がタコワサの傍に近づいて様子を見ていると、タコワサはゆっくりと体を起こしてこちらを見た。
まめみ「タコワサ…。」
タコワサ「ギギ…ナントツヨイソウビダ…!」
アタリメ「ふむ…オオデンチナマズを持っとる割には弱いのぅ…タコワサ、耄碌したんか?」
タコワサ「オオデンチナマズナンテシランゾ、イッタイナンノコトダ!?」
まめみ「アタリメさん、この様子だとタコワサは本当に知らなそうですね。」
アタリメ「確かにまめみちゃんの言う通り、本当に知らないようじゃ…しかしのう…それなら一体誰が…?」
ドスコイまる「キュッ…?」
不思議に思うまめみ達だったが、突然ドスコイまるが何かを察知した様子でキョロキョロし始めた。
まめみ「ドスコイまる、どうしたの?」
ドスコイまる「キュッ…なにか…においする。」
まめみ「匂い?あたしには砂の匂いしかしないけど…。」
そんな事を話していた直後!
ボコボコボコッ…
突如、地面からケバインクがボコボコと吹き出して来た!
アタリメ「いかん、ケバインクが…!」
まめみはヒーローシューターを構えたが…
パンッ!!
ケバインクが触手の様に動き、まめみのヒーローシューターを振り落としてしまった!
まめみ「ヒーローシューターが…こうなったら…!」
そう言うと、まめみは近くに置いてあった鞄からハイドラントを取り出した!
ハイドラント「(まめみ、このインクは一体…!?)」
まめみ「ケバインクっていう自我を奪う危険なインクなの、攻撃は効かないけど足止めにはなるかも…力を貸してハイドラント!!」
ハイドラント「(分かった、我の最大の力を持ってお前を支えよう!)」
まめみ「ありがとう、行くよ!」
ギュイイイイーン…
ドドドドドドドドッ!!
ハイドラントをチャージして、迫るケバインクを攻撃しながら足止めをするまめみだったが…
ゴボオッ!!
大量に吹き出したケバインクが爪の様にタコワサのロボットを掴んで包み込み、そのまま地面へ引きずり込んでいく!
それと同時にアタリメ相談役とまめみ、ドスコイまるも引きずり込まれて行った!
アタリメ「まめみちゃん、助けてくれぃ!」
まめみ「アタリメさん!」
タコワサは既に飲み込まれていき…落ちていく中、2人はお互いに手を伸ばしたが…アタリメ相談役はケバインクに捕まり、どんどん離されていく…
アタリメ「ぐっ…!」
ドスコイまる「キュ…キュウゥーーー!!」
まめみ「アタリメさん、ドスコイまるーーー!!」
一方、引きずり込まれて開いた大きな穴を見下ろす怪しい3人組が居た
何かの生き物を模したお面から覗く赤い瞳と黄色い瞳…そして不思議な生物は、無言でその穴を見下ろしていた…。
同じ頃、オクタリアンの基地では異常を知らせる警戒音が鳴り響いた。
ツネ「何事だ!」
ざくろ「ツネ、お爺ちゃんの通信が!」
ツネ「場所は!?」
エン「バンカラ地方のクレーターです!」
ツネ「お爺様、応答してくれお爺様!」
何度も通信をするツネだったが、帰ってくるのは雑音のみ…
ざくろ「まめみと戦闘になったみたいで、その後に何かに引きずり込まれてるって言ったのを最後に通信が…!」
エン「この地下にはタキさん達が調査に行く「オルタナ」があります、将軍はここに落ちたのかもしれません…!」
ツネ「くっ…何て事だ…!」
エン「引き続き将軍の行方を捜します、ツネ…今は待ちましょう。」
ツネ「そうだな…僕達が今動いた所でお爺様が見つかる訳では無い。ざくろ、今は動きがあるまで全員待機と伝えてくれ。」
ざくろ「分かった。」
タコワサの無事を祈りつつ、ツネ達は動向を見守るのであった。
To be continued…