攫われたデデデを助けるべく、冒険を始めたカービィ達
最初のステージ「ファインフィールド」でアイシェはバンワドと共にサポートに回り、アイテム等を見つけてはカービィに渡していった。
そして時々見かける不思議な「キセキの実」と呼ばれる実を飲み込むと、カービィが新たな力「ビッグバン吸い込み」を取得してあらゆる物を吸い込みながら突き進んだ。
道中、何とか追いついたものの…
???「キミの相手は、このお花がするのねっ!」
そう言って謎の男は1本の花に魔法をかけて飛び去り…花はみるみる成長して、何と巨大な木になった!
カービィ「これは…ウィスピー?」
バンワド「お花だから…ウィスピ―フラワーってところかな?」
アイシェ「カラフルで綺麗だけど、倒すしかなさそうだね。」
見た目こそウィスピ―ウッズと似た雰囲気だが、その攻撃は強力で…大きな根っこを向けてきたり大きな実を転がしてきたりと、気を抜くとやられてしまいそうになる
カービィは苦戦しつつもウィスピ―フラワーを撃破して、道中で集めてきた「サンストーン」というひまわりの様な形の石の力で新たなステージへの道を切り開いて行った。
次のステージ「ロリポップランド」では、甘いお菓子が彩られた美味しそうなステージで…
カービィ「わぁ~美味しそう!」
アイシェ「食べちゃダメだよカービィ、これ本物じゃないからね。」
カービィ「えへへ、気をつけなきゃ。」
バンワド「引き続きサポートしてくから、頑張ってね!」
カービィ「うん!」
このフロラルドに到着してから感じていたが、どうやらこの世界はポップスターよりも文明が進んでいる様で、キャンディの様な巨大戦車からカラフルな飴玉の様な大砲が撃たれたり…おもちゃの様なトラックを引っ張ってスイッチを起動させる等の仕掛けも出てきた。
バンワドとアイシェのサポートによってカービィは順調に進み、再び追いついたが…
???「しつこいのね!」
そう言うと謎の男は大きな絵画を持って来て、魔法をかけてそのまま飛び去り…
その絵画からはボス「ペインシア」が姿を現した!
ペインシアは体を振りながら絵の具を飛ばしてきたり、たくさんの絵の中から本物のトゲや鉄球をを混ぜてきたりと多彩な攻撃を仕掛けてくる。
アイシェ「カービィ、これを受け取って!」
すっぴんだったカービィに、アイシェは直前に拾ってきたコピー能力「サーカス」を投げた!
カービィ「ありがとうアイシェ!」
サーカスをコピーしたカービィは、その多彩な技でペインシアを撃破した!
彼女が消えた後の額縁の裏には、説明文が書かれていて…
バンワド「ここは元々、名も無き画家のアトリエだったみたいだね。」
アイシェ「あの絵は「生き別れた姉妹」を描いた絵…ドロシアに似ていたけど、もしかして…。」
カービィ「そうなのかもしれないね…。」
悲しい結末を迎えた事に心を痛めた3人だったが、せめてもの弔いにと静かに花を添えて…次のステージである「オールドオデッセイ」へ向かった。
バンワド「もう暗くなってきちゃった…今日はここで休んで、明日また出発しよう。」
カービィ「そうだね…あ、アイシェこれあげる。」
そう言うとカービィは風船を取り出して膨らませて、バルーンアートで作った小さなマホロアを渡した。
アイシェ「わぁ〜マホロア、可愛い!」
バンワド「すごーいカービィ、そっくりだよ!」
カービィ「えへへ、アイシェの事を守ってくれるお守りだよ!」
アイシェ「ありがとう、カービィ!」
大喜びのアイシェは、マホロアのバルーンを割れない様に大事に抱きしめて彼の事を想いながら眠りについた。
同じ頃、ローアの船内ではまた喧嘩が繰り広げられていた。
マホロア「コレで何回目ダヨ!」
マルク「そんなの数えてる程、暇じゃねーのサ!」
マホロア「暇じゃなくテモ、数えてネーダロ!」
マルク「いちいちうるさいのサ!」
マホロア「軌道修正するコッチの身にもなってヨネ!」
マルク「つまんないのサ。」
マホロア「ホントお前、何で一緒に来たんダヨ!?」
また勝手にマルクが行き先を決めたので、マホロアがそれを軌道修正していたが…全く反省しないマルクにマホロアはビキビキしていて…
マルク「残り2つなんだから、そんなに怒る事ないのサ。」
マホロア「予定通り…イヤ予定よりも早く帰りたいカラちゃんとスケジュール組んでるんダヨ!」
マルク「つまり、アイシェと早くイイコトしたいんだな?」
マホロア「チョッ…何言いだすんダヨ!?」
突然とんでもない事を言い始めたマルクに、マホロアはギョッとしたが…
マルク「おっほっほっほ、お前分かりやすいのサ!」
マホロア「そもそも何で「イイコト」する前提なんダヨ…。」
マルク「だって既にそこまで進んでるんだろ?」
マホロア「ハァーーー何で知ってるノ!?」
マルク「この前自分でバラしてたのサ。」
マホロア「エッ…いつの話ダヨ!?」
マルク「ボクがアイシェをくすぐって、それを見たお前が勘違いで怒った時に言ってたじゃねーか。」
マホロア「アッ…!」
あの時、怒りに任せてつい言ってしまった…よりによってコイツの前であんな話を…思い出したマホロアはバツが悪そうな表情で頬を真っ赤にして、それを見たマルクは意地悪そうにニヤニヤと笑う…
マルク「お前ホーントにドスケベなのサ。」
マホロア「…うるさいヨォ…。」
マルク「こんな恥ずかしい話、アイシェには出来ないのサ?」
マホロア「…何が目的ダイ?」
マルク「アイシェの部屋を見せるのサ!」
マホロア「何デそうなるんダヨ!」
マルク「ボクはアイシェの友達なのサ、部屋を見せてもらう権利はあるのサ!」
マホロア「テメーが一番見せる権利ネーヨ!」
マルク「どーせアイシェの部屋で、毎晩1人でエロい事してるんだろ?」
マホロア「…………………。」
マルク「…おい、何か言えよ。」
挑発したつもりが突然黙って俯いてしまったマホロアに、マルクが不思議に思って声をかけると…
マホロア「…今こそチャンス到来ダネ、ローアから追い出して、銀河の彼方まで追放してヤルヨ。」
そう言ってマルクの足をガシッと掴んで、ローアの入り口へとズルズル引きずり始めた!
マルク「ちょっ…何でそうなるのサ!?」
マホロア「キミはボクを怒らせタ…この船に乗ってる以上、言う事を聞いてればヨカッタのにネェ?」
マルク「ちょっ…!」
マホロア「アイシェには、マルクが失踪したっテ伝えておくヨォ。」
マルク「勝手に失踪させるな!」
翼を出したマルクはテーブルの脚にしがみつき、必死に抵抗している…。
マホロア「この船に乗ってる以上は主であるボクの言う事を聞いて貰うヨ、それが出来ないナラ…。」
マルク「分かった、分かったから!!」
マホロア「…分かればイイヨォ。」
そう言うとマホロアはパッと手を離して操縦席に戻り、マルクは安心して盛大に溜息を吐いた…。
それぞれの場所で次の日を迎え…
カービィ「それじゃあ行くよ。」
アイシェ「うん。」
準備を整えたカービィ達は、本格的にオールドオデッセイへと足を踏み入れた。
To be continued…