フラン・キッスとフラン・ルージュはそれぞれ氷と炎を出して、マルクとタランザを襲う!
タランザ「マルク!」
マルク「分かってるのサ!」
タランザが魔法陣を出して氷と炎を防ぎ、マルクがシューターカッターとアローアローを同時に出して2人を攻撃するが…
キッス「させませんわ!」
斧を振り回すと厚い氷の壁を作り出し、攻撃は弾かれてしまう。
ルージュ「次はアタシよ!」
手に持った剣を振り回すと火の玉が飛び、今度は剣が4つに増えて地面に突き刺さって、激しい火柱が上がる!
キッスも続けて氷の塊を放ち、2人の攻撃によって中庭の花壇は荒れて花は燃えてしまい…氷の塊で壁も大きく損傷してしまった。
アイシェ「やめ…て…やめて!!」
ローアの傍でアイシェがそう懇願するも、2人が攻撃を止める事は無く…激しい攻撃がマルクとタランザを襲う!
マルクはワープしながら距離を詰めて鉤爪を振り下ろすも、寸前の所でかわされてしまい…代わりに地面が大きく抉られた
一方タランザも操りの糸を張り巡らせて飛ばすも、2人の連携で防がれてしまう
マルク「キリが無いのサ…!」
タランザ「こうなったら…一気に畳み掛けるのね!」
そう言うとタランザはいくつもの小さな魔法陣を出現させて…詠唱するとスーパータランザボウルが操りの糸を纏って出現した。
一方マルクも地面から茨を出現させて、力を溜めるとアローアローで貫きながら勢いよく飛ばした。
2人の攻撃はフラン・キッスとフラン・ルージュに向かって行ったが…
ルージュ「行くわよ、キッスちゃん!」
合図をしたフラン・ルージュが剣から炎を出し、フラン・キッスはそれに氷の塊をぶつけた
すると氷は一瞬で溶けて大量の水蒸気が発生し、辺りは霧となって視界が悪くなる!
マルク「何も見えないのサ…!」
タランザ「どこに居るのね…!?」
キョロキョロと辺りを見渡すが、何も見えず…フッとマルクの前方に影が見えた!
マルク「見つけたのサ!」
そう言って地面を蹴ると、マルクは飛び上がって影を掴もうとしたが…
タランザ「マルク!!」
マルク「タランザ!?」
ガンッ!!
影の正体はタランザで、マルクが飛びついた事で衝突してしまい…2人で地面に叩き付けられた!
すると霧はスッと晴れて…
キッス「今ですわ、ルージュさん!」
ルージュ「喰らえぇぇぇぇーーーー!」
大きな大砲を持ったルージュが叫ぶと、勢いよく炎が吹き出して…マルクとタランザを襲った!
アイシェ「マルク、タランザ!!」
炎の勢いが弱まると…そこには深手を負った2人の姿があった…。
マルク「ぐ…うぅ……っ……!」
タランザ「何て…力…なのね…っ…!」
ルージュ「まだ息があるなんて…しぶといわね!」
キッス「最後は氷漬けにして差し上げますわ。」
冷たい視線を向けながら、フラン・キッスが氷の斧を振り上げたその時!
アイシェ「やめて…もうやめてぇーーー!!」
ローアの傍に居たアイシェが走ってきて、マルクとタランザを庇う様に覆い被さった!
タランザ「アイシェ……っ…!」
マルク「アイシェ…逃げる…のサ……!」
アイシェ「マルク…タランザ…っ!」
マルクはゆっくりと目を開けるとアイシェを見て翼を動かし、鉤爪で大粒の涙を優しく拭った。
マルク「早く逃げる…のサ…!」
すると、アイシェはマルクの鉤爪をぎゅっと握ると涙を拭い…顔を上げてフラン・キッスを見て口を開いた。
アイシェ「貴女達と一緒に行きます…だから2人に手を出さないで…!」
その言葉に、マルクとタランザは驚いた。
タランザ「アイシェ…ダメ…ダメなの…!」
マルク「馬鹿…お前…何を言ってるのサ…!」
アイシェ「マルクもタランザも私を守ってくれたから、今度は私が2人を守る番だよ。」
タランザ「アイシェ…!」
マルク「待て…アイ…シェ…!」
アイシェ「大丈夫…みんながこの星を救ってくれるって信じてるから。」
そう言うと、アイシェはマルクに「ある事」をそっと囁き…ゆっくりと立ち上がってフラン・キッスの元に歩いて行った。
キッス「フフフッ…最高のコレクションになりますわ。」
ルージュ「キッスちゃんのコレクションになれるんだから、光栄に思いなさい。」
そう言うと2人は魔法陣を出し、アイシェと共に消えてしまい…
非情にもマホロア達がお城に到着したのは、それからすぐ後だった…。
マホロア「アイシェ!!」
城門で戦っていたデデデを助けてから敵を蹴散らし、中庭に来たが…マホロア達の目に飛び込んできたのは滅茶苦茶になった中庭と、深手を負ったマルクとタランザの姿だった。
カービィ「マルク、タランザ!!」
バンワド「酷い怪我だよ…どうしてこんな事に!」
マルク「ぐっ……アイ…シェ…っ…!」
メタナイト「今は喋るな、傷に響く!」
タランザ「うっ…!」
デデデ「今、手当てしてやるからな!」
2人はその場で応急処置を受け、アイシェが深手を負った自分達を守る為に、敵に連れ去られた事を話した。
マホロア「………………!!」
カービィ「何て酷い事を…!」
メタナイト「恐らくアイシェは、あの要塞に連れ去られたのだろう…!」
バンワド「すぐにアイシェを助けないと!」
デデデ「今度は俺様も行くぜ!」
そう話すカービィ達だったが、マホロアは手を握り締めて震えていて……
マホロア「テメーらが居なガラ、何なんだヨこのザマハ!!」
彼の怒鳴り声が中庭に響き渡った!
カービィ「マホロア…!!」
マホロア「ボクは言ったハズダ、アイシェを守る様にト…それなのにアイシェに守られタ?フザけたコト言ってんジャネーヨ!!」
タランザ「ぐっ…マホ…ロア…ごめん…!!」
マホロア「ゴメンで済むワケネーダロ!!」
カービィ「マホロアやめて!」
バンワド「タランザもマルクも悪くないよ!」
激怒するマホロアはタランザの胸ぐらを掴んで激しく揺さぶり、カービィとバンワドが慌ててマホロアを止めに入ったが、その怒りは収まらない…。
マホロア「こんなコトになるナラ頼むんジャなかったヨ!!」
怒り狂うマホロアは2人を捲し立てるが…今まで黙っていたマルクがゆっくりと立ち上がり…
マルク「ならお前が単身で行けばいいのサ!!」
ふらつきつつも、鋭い瞳でマホロアを睨みつけながらそう言い放った。
マホロア「どういう意味ダヨ!!」
マルク「そのまんまの意味なのサ!ボクら2人でもあいつらには敵わなかった…けどそこまで言うなら、お前が単身で要塞に突っ込んでアイシェを助けて来るのサ!!」
マホロア「マルク…テメードコまで頭が花畑なんダヨ!!」
マルク「花畑なのはお前なのサ!アイシェを傍で守る事も出来なかった癖に、ボク達に責任を押しつけてるのサ!!」
マホロア「テメーーーー!!」
カービィ「わあっ!」
バンワド「うっ!」
マルクの言葉で更に怒ったマホロアは、カービィとバンワドを振り払ってマルクに掴み掛かった!
To be continued…