小説「星夢煌めくPomme d’amour」(スタアラ編)~新たな戦いの始まり…~

エンデ・ニルはカービィ達の元に突進してくる「堕天」を使うが、それをかわして再びティンクルスターで目玉に反撃していく

するとエンデ・ニルの頭上にジャマハルダマークの入った魔法陣と共に2つの「虹の弓」が現れ、炎、氷属性を纏った巨大な矢が襲いかかる。

更に上空で止まるとエンデ・ニルの周りに大量の魔法陣が現れ、そこからカービィ達を追う様に「愛の槍」が降り注いだ!

マホロア「クッ…何て攻撃ダ…!」

マルク「まだ振ってくるのサ!」

タランザ「気を抜いちゃダメなのね!」

スージー「アイシェは大丈夫!?」

マホロア「ローアが強力な結界を張ってるカラ大丈夫ダヨ!」

アイシェ「みんな…!」

激しい攻撃が続く中で戦うカービィ達を心配するアイシェ…

すると今度は巨大な斧を出現させ、長い尾の先に付けて左右に不規則に飛びながらカービィ達に接近して叩きつけた!

メタナイト「来るぞ!」

飛び上がってかわしつつ目玉を壊すと…先程と同じくおでこに目玉が出現した。

バンワド「あれが最後の目玉だね!」

デデデ「よし、行くぞ!」

そう言って攻撃をしようとしたその時!

エンデ・ニルはその場に止まり、両翼をクロスして勢いよく広げると…頭上に翼を生やしたマスタークラウンを模した、水色のエネルギーの塊の様な物が出現した!

マホロア「(またマスタークラウンみたいナ形のモノ…!)」

そう思ったのも束の間、エネルギー体から水色や赤紫のビームが無数に放たれた!

カービィ「危ない!」

軌道を見て冷静にかわしていくカービィ達は、再び息を合わせてせーのでスターアライズ!を撃つと、エンデ・ニルは不気味な声を上げながら再び地面に落ちて顔が外れ…カービィ達は再び中へ吸い込まれた。

アイシェ「みんな、どうか無事で…!」

再び祈るアイシェ…一方のカービィ達は再びニルの心臓部へと辿り着いたが…

そこには先程の様な殻では無く、不規則な動きをしながら浮いている丸い物体…カービィの顔の様になったり、ぐにゃりと歪んだりしているそれは、小さな弾「タノシイユメ」をたくさん撃ってくる

かと思えば、突然笑顔になって周囲に棘を生やし、長く伸ばして刺してきた

デデデ「くっ…動きが読めねぇな…!」

マルク「気味が悪い奴なのサ…!」

苦戦しつつも反撃していくと、衝撃波の様な物を飛ばして来て…当たってしまったマルクやデデデ、スージーは目が虚ろになって襲いかかってきた!

マホロア「チョッ…何するんダヨ、マルク!?」

タランザ「止めるのね、スージー!」

カービィ「デデデ!」

バンワド「大王様!」

メタナイト「あの衝撃波で操られているのだな…カービィ、フレンズハートを当ててみろ!」

カービィ「分かった!」

メタナイトに言われた通り、カービィがフレンズハートをぶつけると…

マルク「んっ…あれ、何してたのサ?」

デデデ「何が起きたんだ?」

スージー「えっ…どうしてタランザに攻撃しようとしてるの?」

マホロア「あの衝撃波を受けテ操られてたんダヨ。」

メタナイト「気をつけろ、あれはジャマハートの様に我々を洗脳する。」

スージー「そうだったのね、アタシがあんな奴に…不覚だわ!」

マルク「ふざけた事をしてくれるのサ!」

体勢を立て直したカービィ達は再び反撃していき…

最後はエンデ・ニルの姿が変化して、口から目玉が出てきて周りにはノコギリの様な突起物が現れ…ダークマターの様な姿になった

そして移動して位置を変えながら、何度も激しいビームを撃ってくる!

カービィ「ボク達は負けない…あの星を守るんだーーー!!」

みんなで力を合わせて攻撃を続け…激闘の末、ついにエンデ・ニルを撃破した!

エンデ・ニルは爆発音と共に口から無数のビームを放ち…カービィ達は再び外へ放り出された。

そしてティンクルスターアライズに乗ると、エンデ・ニルの体が蠢き…中から本体が飛び出して来て体は消えた!

エンデ・ニルは再び飛び上がるとダークマターの様な姿になり、カービィに向かって力を溜めている…

カービィ「行くよ、みんな!」

彼の掛け声に全員が強く頷き、同じく力を溜めて…

両者は同時にビームを放った!

エンデ・ニルは3度カービィ達のビームを受けたが、更に強力なビームを撃って対抗してくる

アイシェ「カービィ!」

どんどん押し返されるカービィ達を見上げて心配するアイシェ…

カービィ「負けない…ボク達は負けないよ!!」

ビームをパワーアップして、拮抗する両者…

アイシェ「頑張ってカービィ、マホロア…みんなーーーー!!」

カービィ「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!」

アイシェの声援も大きな力となり、ビームはより強くなってエンデ・ニルのビームを押し返し…貫いた!

大人しくなったエンデ・ニルに、カービィはキリッとした表情のまま見ている

すると…カービィ達の周りにリボンやアドレーヌ、ドロッチェ、ダークメタナイト、リック達やグーイ…道中で助けたプププランドの住民達…そしてビートの姿が現れた!

実体では無いが、彼等の思いがカービィ達の元に集い…大きな力となっていく

そしてガードをするエンデ・ニルの元に、1人1人がぶつかっていき…内側から光が溢れ出して…大きな爆発が起きた!

マホロア「やったね、カービィ、ミンナ!」

カービィ「うん!」

アイシェ「よかった…みんな…!」

安堵するカービィ達だったが、爆発したエンデ・ニルから小さな闇の塊が落ち…

それは地面に着地した瞬間に大きく膨れ上がり、アイシェに向かって勢いよく這っていく!

マホロア「アイシェ!!」

気づいたマホロアが急いでアイシェの元へ向かい、ローアもエンブレムからビームを撃って守ろうとするが…

闇の塊はローアの攻撃を弾くと、強力な結界を貫通してアイシェの目の前で広がり、そのまま大きな手となって掴み上げた!

アイシェ「きゃあぁぁぁっ!!」

マホロア「アイシェーーーー!!」

アイシェ「マホ…ロアぁ…!!」

苦しさに顔を歪めつつ、アイシェは必死に手を伸ばし…マホロアもアイシェに向かって手を伸ばしたが…

2人の手が触れる寸前、マホロアの目の前でアイシェはそのまま闇の中に飲み込まれた!

マホロア「アイシェェェェェェッ!!」

叫ぶマホロア、すると…闇の塊は少し離れると再び大きくなり…再びエンデ・ニルに変化した!

カービィ「そんな…アイシェを飲み込んで…エンデ・ニルが蘇った…!?」

目の前のエンデ・ニルは先程とは違って赤と黒を基調とした姿になっていて、より禍々しく悍ましいオーラを宿していた…。

To be continued…