マホロア「カービィ!」
次に目を覚ますと祭壇の前に居て、心配そうに見つめるマホロア達が居た。
カービィ「マホロア、ボク達は一体…?」
マホロア「光が現れたと思っタラ、カービィ達が出てきたんダヨ。ソレに…コレを見テ。」
バンワド「ディメンションホールが増えてる…!」
デデデ「まだハイネスの野郎の居場所までは遠いみてぇだな。」
マホロア「まずは情報を共有しヨウ、アイシェがさっき目を覚まして教えてくれたんダケド…」
そう言うと、マホロアはアイシェが話していた「強い敵と戦う」事を伝えた。
カービィ「クラッコやメタナイト、デデデまで…それじゃあさっき戦ったウィスピーもそれだったんだね。」
タランザ「という事は、そのウィスピーがさっきのアナザーディメンションのボスだったって事になるのね?」
マホロア「可能性は高いネ。」
マルク「新たに出現したディメンションホールは3つ…いずれも最後に居るボスを倒せば、ハイネスの場所に行けるのサ?」
マホロア「恐らくネ…とにかく今ハ進むしか無さそうダネ。」
カービィ「そのハイネスの場所が分かるかもしれないと思って、これを集めて来たんだ。」
そう言うと、カービィは道中でバンワド達の姿になって冒険した事と、フレンズハートを集めながら来た事を話した。
マルク「フレンズハート…ニルとの戦いの後に消えたはずなのに、また戻って来たのサ?」
マホロア「ドリームロッドも再び現れたシ、フレンズ能力も再び使える様になっテル…カービィの言う通り、そのフレンズハートがハイネスへ繋がる鍵になるのカモ。」
すると…再びアイシェがゆっくりと目を覚ました。
アイシェ「カービィ…。」
カービィ「アイシェ、目が覚めたんだね。」
アイシェ「うん…でも…すごく眠い…。」
マホロア「無理しないで休んでてイイカラネ、アイシェ。」
アイシェ「うん…でも…また夢を見たの…。」
タランザ「どんな夢を見たのね?」
アイシェ「ハイネスが…すごく邪悪な力に染まってる…気を……つけ…て…。」
そう言うと、アイシェは再び眠ってしまった。
マルク「かなりヤバそうな雰囲気だな。」
マホロア「急いだ方が良さそうダネ。」
カービィ「うん、行って来るよ。」
タランザ「気をつけるのね。」
バンワド「ありがとう、タランザ。」
デデデ「お前らも気をつけろよ。」
3人は2つ目のディメンションホールに吸い込まれて行き…それを見届けたマホロア達は、眠るアイシェを優しく見守った。
カービィ達は下へ降りていく足場を進み、最初のフレンズハートを見つけると扉を見つけ…
カービィ「次はスティックのコピーだ。」
ビート『カービィ!』
目の前に小さな光が現れ、ビートの声が聞こえてきた。
カービィ「ビート!」
ビート『私の前に光が降りて来て状況を知ったんです!私の力を使って下さい、そして彼女を…アイシェを助けて下さい!』
カービィ「うん、ありがとうビート!」
バンワド「行こうカービィ、ビートも一緒に戦ってくれてるよ。」
デデデ「そうだな、それにアイシェも待ってる。」
カービィ「うん。」
光が消えるとカービィはスティックの能力を身に付け、3人は扉を潜り次のエリアへと足を踏み入れた
スティックを手に駆け巡り、途中でワドルドゥから電気属性を貰いバリッカスティックで仕掛けを解きながら進み…
次の扉では「リック、クー、カイン」に姿を変えた。
最初はカインで水の中を進みながらフレンズハートを集め、途中からはリックで鍵を運んだりクーでロープを切りながら進んで行くと、奥の扉にはマルクの顔が描かれていた。
デデデ「次はマルクの姿を借りるみてぇだな。」
カービィ「うん、通信機で連絡しよう。」
そう言ってカービィは通信機を開き…
マホロア『カービィ?』
カービィ「マルクの扉があるんだ、ボクに力を貸して。」
マルク『おっほっほっほっほ、特別に力を使わせてやるのサ!』
マホロア『ホント調子イイんダカラこのピエロ…というコトデ、遠慮無く扱き使ってイイヨォ!』
タランザ『表現が酷いのね。』
カービィ「えへへ…ありがとう。」
騒がしい様子にちょっとだけ緊張が解れたカービィは、扉を潜ろうとして…マルクに姿を変えた。
バンワド「すごい…マルクにしか見えないよ。」
カービィ「体中を不思議な力が駆け巡る感じがする…これが魔法の力なのかな。」
デデデ「よし、扉を潜ってマルクの力を見させて貰おうぜ!」
カービィ「うん!」
扉を潜り…最初に爆弾ブロックがあったので壊すと…
デデデ「危ねぇ!」
カービィ「うわっ!」
バンワド「わぁっ!」
足場が落ちて来て潰されそうになったが、間一髪の所をデデデが2人をそれぞれ脇に抱えてスライディングしたお陰で、ギリギリ潰されずに済んだ。
カービィ「デデデ!」
バンワド「大王様!」
デデデ「大丈夫だ、お前らも怪我はねぇか?」
バンワド「はい、ありがとうございます。」
カービィ「ごめん、ボクがちゃんと見てなかったから…。」
デデデ「無事だったんだから気にすんな、さっさと進むぞ。」
そう言ってニカッと笑いながら頭をポンポンしてくれるデデデに、カービィは安心してふにゃりと笑みを浮かべた
その後は慎重に進み、途中で電気属性を付与した「バリッカマルク」になってアローアローで攻撃しながら奥をめざし…流れの急な水の中を泳ぎながら敵を倒して葉フレンズハートを集め、突如出現したバグジーを倒して扉の前まで来ると…次はグーイに姿を変えた。
杭を打ったり氷を溶かしたり…グーイが使える能力をフルに活用しながらフレンズハートを集めて、次の扉であるアイスをコピーして潜り…
不安定な足場で燃える丸太を冷やして壊しながら進み、フレンズ列車になったはいいものの…
バンワド「足場が…!」
デデデ「おわっ、危ねぇ…!」
四角い足場が移動して、グルグルと回りながら途中にある小さく狭い足場のスイッチを一瞬だけ押してまた戻るのを繰り返しながら進み…宝箱から最後のフレンズハートを入手すると…再びドリームロッドが輝き出した。
カービィ「ドリームロッド…お願い、力を貸して!」
そう言ってカービィが掲げると…紫の光と共にメタナイトが現れた!
メタナイト「カービィ、ここからは私も一緒に行こう。」
カービィ「うん、来てくれてありがとうメタナイト。」
デデデ「これでいつものメンバーが揃ったな。」
バンワド「きっと次はボス戦…でもみんなで力を合わせれば勝てるよ。」
カービィ「うん、行く前にメタナイトにもアイシェの見た夢を伝えておくね。」
そう言うと、カービィはメタナイトにも「強い敵」の事を話した。
メタナイト「アイシェがその様な夢を…ならば次の相手はクラッコなのだな。」
デデデ「何が起きるか分からねぇからな、しっかり対策して行くぞ。」
扉を潜る前に、カービィはアイスでバンワド達を強化して、それぞれ「ブリザスピア」「ブリザハンマー」「ブリザソード」に変化した。
そして扉を潜って進んで行くと…そこには真っ黒な双雲の「アナザーツインクラッコ」が姿を現した!
メタナイト「いきなり双雲とはな…二手に分かれて攻撃しよう!」
カービィ「分かった!」
アナザーツインクラッコ達は激しい雨を降らしてくるが、それをかわしつつカービィとバンワド、デデデとメタナイトに別れてそれぞれ攻撃していく!
するとアナザーツインクラッコ達は倒れたが…そのまま1体のクラッコになり…そのまま大きく膨らんでいき「アナザービッグクラッコ」に姿を変えた!
デデデ「な…何だこのデカさは!?」
バンワド「こんな大きいクラッコは見た事ないよ!」
メタナイト「気をつけろ、来るぞ!」
巨大化した事でビーム攻撃は更に大きく強力になり、強風からの小さな雷雲を幾つも飛ばして来て…そこからは激しい落雷がカービィ達を襲う。
カービィ「負けない…ボク達は負けないよ!」
激しい落雷に襲われつつ、カービィ達の氷による攻撃が炸裂して…漸くアナザービッグクラッコを撃破した!
バンワド「はぁ…はぁ…やっつけた…!」
メタナイト「手強い相手だったな…!」
息を切らしつつも安堵するカービィ達だったが…再び強い光に包まれた。
To be continued…