小説「星夢煌めくPomme d’amour」~グリルとアイシェのブロック勝負!~

マホロア「カービィ、アイシェ…アイツを知ってるノ?」

カービィ「うん、グリルは前にポップスターに来て、ボクと腕試しをしたんだ。」

アイシェ「生前遊んだ中で「きらきらきっず」っていうブロックを消すゲームがあって、グリルはその「おはなしモード」の隠しボスだったの。」

グリル「へぇ~ボクちんの事も知ってるなんて、流石だね!」

マホロア「感心してる場合ジャネーヨ!いきなり来てブロック落としてくるトカ、何の洗礼ダヨ!」

目をつり上げてカンカンに怒るマホロアだが、グリルは全く気にする様子は無くイタズラな笑みを浮かべてアイシェをじっと見ていて…

バンワド「グリル、今回はどうしたの?」

グリル「ボクちん、この子に興味があって来たんだよね。」

そう言うとグリルはアイシェを指差した。

アイシェ「えっ、私?」

青い瞳をぱちぱちさせながらキョトンとしているアイシェに、グリルはニコッと笑い…

グリル「マルクちんにお前の事を聞いたんだ、ボクと勝負してよ!」

アイシェ「え…えぇっ!?」

マルクの名前が出てきたかと思えば、突然勝負の申し込みをしてきたグリルに、アイシェは驚いてしまった。

バンワド「アイシェと勝負!?」

カービィ「どういう事、グリル?」

マホロア「フッザけんジャネーヨ!何でボクの可愛いアイシェが、テメーなんかと勝負しなきゃなんねーんダヨ!」

湯気を出して激怒するマホロアだが、グリルは相変わらず笑顔のままで…

グリル「お前の実力、ボクちんが試してあげる。もしボクちんが勝ったら、お前にはこの星から出て行ってもらうよ!」

カービィ「えぇっ!?」

バンワド「アイシェが星を出て行く!?」

アイシェ「そんな…!!」

マホロア「………今すぐココで消えたいんダナ、それナラ…望み通り消してヤルヨォ!!」

ブワッ!!

足下に大きな魔法陣が出現したかと思えば、マホロアはウルトラソードを出してそのまま斬りかかろうとしたが…

グリル「無駄だよ。」

シュンッ…

ウルトラソードも魔法陣も消え、マホロアはその場にポテンと落ちた!

アイシェ「マホロア!」

カービィ「大丈夫、マホロア!?」

マホロア「ウゥ…魔力が…封じられテル…!」

バンワド「えっ…という事は、これもグリルの魔法!?」

グリル「お前は怒りで気づいてなかったみたいだけど、魔法の結界を張ってるんだ。この子がボクと勝負を終えるまでは魔力を封じてるよ。」

マホロア「クッソォォォ…!!」

悔しさを滲ませるマホロアは、魔力を封じられて体が重い中で殺意を露わにしながらギッと睨み付けたが、当のグリルはイタズラな笑みを浮かべている…。

グリル「元に戻して欲しかったら、ボクちんと勝負しろよ。」

カービィ「グリル、ボクが代わりにその勝負を受け…」

グリル「ダメだよ、カービィは前にボクを負かしてるもん。実力を分かってる相手に二度も同じ事はしないよ。」

バンワド「どうしてアイシェをそこまで…!」

マホロアの傍で不安な表情を浮かべるアイシェの背中に手を乗せ、彼女を守る様に片手で槍を向けるバンワドからも静かな怒りが伝わってくる…

グリル「………だってマルクちんが…」

アイシェ「えっ…?」

ボソッと呟いたグリルだが、何を言っていたのかまでは聞き取れず…アイシェが聞き返そうとすると、再び口を開いた。

グリル「とにかく、今から勝負するよ!ボクちんが勝ったらお前が出て行く、お前が勝ったらボクちんは結界を解除する…この約束でどう?」

アイシェ「…私が勝ったら、本当に元に戻してくれる?」

グリル「もちろん、ボクちん嘘は吐かないもん。」

アイシェ「分かった、その勝負…受けるよ。」

カービィ「アイシェ!」

バンワド「危険だよアイシェ!」

アイシェ「このままだとマホロアもつらい思いをしちゃう…それにもしかしたら、グリルがこの星をブロックまみれにしちゃうかもしれない…いつもみんなが戦ってるもの、今度は私が戦う番だよ。」

マホロア「アイシェ…!」

アイシェ「マホロア、必ず元に戻すから待っててね。カービィ、バンワドくん…マホロアをお願い。」

グリルの結界の影響も受けて動けなくなっているマホロアをぎゅっと抱きしめ、頬にキスをすると…アイシェはゆっくりと歩いて行き、グリルの前に立った。

グリル「それじゃあ行くよ、ルールは言わなくても知ってるよね?」

アイシェ「うん。」

グリル「それっ!」

グリルがホウキをかざすと、光と共に普通サイズの星ブロックや、リック達の絵が描かれたブロックが積み重なっていく。

アイシェ「(グリルはスピードが速いから、次に落ちてくるのを考えながら素早く積まないと…!)」

生前の記憶を頼りに警戒するアイシェ…それを知ってか知らずか、グリルは不敵な笑みを浮かべ…

グリル「3、2、1…スタート!」

掛け声と共にブロックの上に現れた光からブロックが落ちて来て、アイシェはそれを素早く積んでいく。

アイシェ「(次はリック…それにここは連鎖が出来そう。)」

グリル「シュガー、これ置いて!ソルト、次はそっちに投げるよ!ペッパー、連鎖の準備して!」

バンワド「アイシェは1人でやってるのに、あっちはお供と一緒にやってる…!」

カービィ「グリル、どうしてこんな事を…!」

マホロア「(クソッ…魔力さえ戻れバ、アイツをボッコボコにしてアイシェを守れるノニ…!)」

グリルが順調に積み重ねて行く一方、アイシェも負けじと積み重ねていくが…

予想通りスピードが速く、置いてもすぐにブロックが降ってくるので一時も気を抜けない

すると…グリルの方でブロックに変化が起きた!

グリル「よーし、連鎖モード入ったよ!」

一足早く連鎖を開始したグリルは、恐ろしいスピードでどんどんブロックが消えて行き…アイシェのブロックが下から突き上がって来る!

バンワド「あの天井に当たったら終わっちゃう!」

カービィ「アイシェ…!」

マホロア「アイ…シェ…!」

祈る気持ちで見守る3人…しかしグリルは攻撃の手を休めない!

グリル「まだ連鎖も無し?なーんだ、全然弱いじゃん!話にならないね。」

そう言ってお供達と意地悪な笑みを浮かべるが…

アイシェ「……………!」

挑発を気にも止めず、アイシェは黙々と集中しながらブロックを積み上げていく。

グリル「ふぁぁ…つまんなくてあくびが出ちゃうから、これで終わりだよ!」

そう言ってグリルが再び連鎖をしようとしたその時!

アイシェ「…うん、準備出来たよ!」

そう言って、アイシェは額の汗を拭い…にこっと笑みを見せたのだった。

To be continued…