春を迎え、暖かい春風が吹くプププランド
数日前にスージーから手紙が届き…この日アイシェは自分の部屋の鏡の前でおめかししていた。
髪をツインテールにしてお気に入りの服を着て…最後に首元にいつものリボンを結んで準備を終えると、リビングに向かった。
アイシェ「どうかな、マホロア?」
マホロア「ワォ、すっごく可愛いヨォ!」
アイシェ「ふふっ、ありがとう。」
マホロア「どういたしましテ、こんなに可愛い姿をスージーに見せるノ勿体無いナァ……ホントなら今すぐボクが食べちゃいたいヨォ?」
そう言ってマホロアはアイシェをぎゅっと抱きしめ、腰を少し厭らしい手つきで撫で回すと…
アイシェ「マホロアぁ…!」
思惑通りアイシェは頬を真っ赤に染めて恥ずかしがる…そんな様子をマホロアは瞳を弓形に細めて嬉しそうに笑う
マホロア「フフッ、アイシェはホントに可愛いナァ……冗談ダヨ、楽しんでおいデ。」
アイシェ「うん、ありがとうマホロア。」
お互いに見つめ合ってキスをすると、アイシェはお弁当とお菓子の入ったバスケットを持ってマホロアと共に外に出た。
すると、ちょうどスージーがリレインバーと共に降り立った所だった。
スージー「アイシェ、マホロア!」
アイシェ「スージー!」
マホロア「グッドタイミングダネェ。」
スージー「ふふっ、今日をすっごく楽しみにしてたのよ。」
アイシェ「うん、私も楽しみだったよ。」
スージー「アイシェはいつ見ても本当に可愛いわね、今日もとっても素敵よ!」
そう言ってスージーはアイシェをぎゅっと抱きしめて頬ずりをしてきて…マホロアとはまた違う感触と共に、彼女の香水の良い香りがしてきて心地良い。
アイシェ「ありがとう、スージーもとっても素敵だよ!」
嬉しそうに抱き返しているアイシェだが、マホロアは眉間に皺を寄せてジト目で見ていて…
マホロア「チョット、ボクのアイシェにあんまりベタベタしないでヨネッ!」
スージー「相変わらずやきもち妬きねぇ、マホロア。」
マホロア「アイシェへの愛が大きい証拠ダヨォ。」
スージー「愛の大きさと嫉妬は違うわよ。」
マホロア「ボクの中では同じナノ。」
スージー「もう…行きましょう、アイシェ。」
アイシェ「うん、行ってきますマホロア。」
マホロア「行ってらっシャイ、気をつけてネ。」
優しい笑顔で手を振るマホロアに手を振り返しつつ、アイシェはスージーと一緒にプププランドを巡り始めた。
最初はデデデ城に向かい…
デデデ「どうだ、自然豊かでいい所だろ?」
スージー「えぇ、風も暖かくて心地良いわ。」
バンワド「今日はプププランドを、いっぱい楽しんでね。」
スージー「えぇ、ありがとうバンワド。」
次は戦艦ハルバードに向かい、メタナイトの案内の元で見学させて貰った。
メタナイト「これが我々の戦艦だ。」
スージー「とても興味深いわ、見せてくれてありがとう!」
2連主砲やヘビーロブスターを見せて貰ったスージーは、目を輝かせて楽しそうにしていて…それを見たアイシェとメタナイトも顔を見合わせて優しく笑った。
その後は空を飛ぶバードンやブロントバートを見ながら散歩をして、お昼の時間を迎え…
アイシェ「はい、どうぞ。」
2人分のお弁当を用意していたアイシェは、バスケットからスライストマトと焼きベーコンのサンドイッチを取り出してスージーに手渡した。
スージー「ありがとうアイシェ、頂きます。」
そっと受け取ったスージーは口に運び、目を瞑ってよく味わって食べ…
アイシェ「どうかな?」
スージー「とっても美味しいわ!」
満面の笑みで言うスージーに、アイシェも嬉しそうに笑ってサンドイッチを頬張った。
食後は談笑したり2人で草むらに寝転んだり、アイシェのお気に入りの花畑で花の香りを楽しんだ後で、再び歩き出すと今度はワールドツリーに向かった。
すると、タランザとマルク、カービィ、マホロアの姿があり…
アイシェ「みんなー!」
笑顔で手を振るアイシェに、タランザ達も満面の笑みで手を振り返す。
カービィ「スージー、プププランドは楽しめてる?」
スージー「えぇ、とっても楽しいわ!」
アイシェ「マホロアはどうしてここに?」
マホロア「アノ後、カービィがローアに来て遊びに誘ってクレタんダヨ。」
マルク「キシシ…そうでもしなきゃお前、アイシェが帰ってくるまでずっとローアで沈んでたに決まってんのサ。」
マホロア「そんなワケネーダロ、それだとボクはアイシェが出かける度にそんな風に落ち込んでるみたいジャン。」
マルク「違うのサ?」
マホロア「違うヨォ、テーマパークの案やローアのメンテもしてるんダカラ。」
マルク「そういう事にしておいてやるのサ。」
マホロア「そういうコトしかしてないノ、マルクみたいにイタズラばっかりしてるお花畑思考じゃないからネェ~?」
マルク「ふ~ん、言うじゃん…ならお前にイタズラしてやるのサ!」
マホロア「ボクは簡単にイタズラされないヨォ~!」
じゃれ合う2人はそのまま追いかけっこを始め、アイシェ達の視線の先で楽しそうにしている。
タランザ「全く…あの2人は相変わらずなのね。」
少し呆れた様子で溜息を吐くタランザと、ニコニコ笑顔でマホロア達を見ているカービィとアイシェ達を春風が優しく頬を撫でていく
スージー「(…例えどんなに不便だとしても、この星の人々は本当に幸せな日々を送っているのね。マルクもマホロアもタランザも…そしてアタシも、すっかりこの星の虜だわ。)」
ふわっ…暖かい春風とワールドツリーの花の香りを楽しみつつ、スージーが帽子を押さえてマホロアとマルクの追いかけっこを眺めていると…
ぐぅぅ~~…カービィのお腹が鳴る音が響いた。
カービィ「えへへ…お腹空いちゃった。」
アイシェ「ふふっ、みんなでクッキー食べようよ。」
カービィ「わーい!」
タランザ「マホロアとマルクも早く来ないと、クッキー食べちゃうのね~。」
マホロア「ソレは無しダヨォ!」
マルク「ちゃんと残しておくのサ!」
2人は追いかけっこを止めてアイシェ達の元に走って行き、みんなで談笑しながらクッキーを食べた。
楽しい時間はあっという間に過ぎて…美しい夕陽が沈み始め…
スージー「もうこんな時間なのね…そろそろ帰らなきゃ…。」
名残惜しそうにしているスージーはアイシェをぎゅっと抱きしめ、アイシェも寂しそうな顔をして抱き返した。
すると…カービィがポンッと手を叩いてワープスターを呼び…
カービィ「乗ってスージー、アイシェ!」
スージー「どこへ行くの?」
カービィ「着いてからのお楽しみだよ。」
アイシェ「きっとあそこだね、行こうスージー。」
スージー「え…えぇ。」
カービィがどこに連れて行くのかを察したアイシェは、笑顔でスージーの手を取り2人で一緒に乗った。
マホロア「ボク達も飛んで追いかけて行くヨォ。」
カービィ「うん、それじゃあ出発!」
キラキラと小さな星を散らしながらワープスターはどんどん空高く飛んで行き、雲の上で止まった。
そしてマホロア達もすぐに追いつき…
マホロア「今日モ綺麗に見えそうダネ!」
マルク「ほら、こっちに座るのサ。」
タランザ「早くしないと夕陽が沈んじゃうのね。」
カービィ「こっちだよ。」
そう言うとカービィはマホロア達の所に向かい…
アイシェ「一緒に座ろう、スージー。」
彼女に手を引かれ、スージーはそっと雲の上を歩きながら座った
すると…目の前には夕陽が沈んでいくオレンジオーシャンと、徐々に空が暗くなり美しい星が煌めく景色が広がっていた
スージー「まぁ…なんて美しいの…!!」
水色の瞳をキラキラと輝かせて驚くスージーに、アイシェも嬉しそうに笑う
アイシェ「私が大好きな景色の1つなの、スージーと一緒に見れて嬉しい!」
スージー「アタシも嬉しいわアイシェ、みんなも本当にありがとう!」
そう言ってスージーはほんのり頬を赤く染めながら、嬉しそうに笑ってお礼を言うのだった。
しばらく眺めていると、夕陽が地平線の向こうへ沈み、夜空の星を眺めつつ地上へ戻り…別れの時間を迎えた
アイシェ「スージー、今日は本当にありがとう!」
スージー「アタシこそ本当にありがとう、とっても楽しかったわ!」
アイシェ「またいつでも遊びに来てね。」
スージー「えぇ、また来るわ…必ずね。」
お互いに抱き合うと、スージーはリレインバーに乗って浮き上がった。
アイシェ「またね、スージー!」
スージー「えぇ、またねアイシェ、みんな!」
手を振るアイシェ達にスージーも満面の笑みで手を振りながら、リレインバーと共に帰って行った。
カービィ「行っちゃったね。」
アイシェ「うん、でもまた会えるよ。」
カービィ「そうだね。」
すると…
ぐぅぅ~~~
マホロア「モォ~カービィ、またお腹減ったノ?」
またもやカービィのお腹が鳴り、マホロアがクスクスと笑いながら聞いた。
カービィ「だって、もう晩ご飯の時間だもん!」
アイシェ「ふふっ、みんなで晩ご飯食べようよ。」
マルク「賛成なのサ!」
タランザ「何にするのね?」
カービィ「オムライスが食べたいなぁ~!」
マホロア「タマゴがたくさん必要ダネェ…ヨシ、張り切って作るヨォ!」
アイシェ「ふふっ、うん!」
みんなで楽しく話しながらローアに入って行き…その後は仲良くオムライスやサラダ、スープを作ってテーブルを囲みながら楽しい晩ご飯の時間を過ごすのだった。
To be continued…