小説「星夢煌めくPomme d’amour」~氷と灼熱の世界を駆けて~

サンドーラを抜けたマホロアとアイシェ、そして後を追うマルクはコルダに突入した。

コルダは氷のエリアで、氷で出来た床や壁、トンネル…そしてクジラを眺めながら渡る空のグラインドレールが印象的だ。

アイシェ「あっ、氷のクジラ!」

初めて目の前で見た氷のクジラに、アイシェは目をキラキラと輝かせている

マホロア「アレがアイシェの話してたクジラなんダネ、すごく綺麗ダヨォ!」

運転しながら見るマホロアも嬉しそうで、クジラは大きな体で空を優雅に泳いでいる

だが…グラインドレールを抜け、氷のトンネルに入った次の瞬間!

ズゴゴゴゴゴ…

氷の塊が床から突きあがり、分厚い壁になってしまった!

アイシェ「氷の壁が…!」

マホロア「サンドーラの時といい、トラブル続きダネェ…!」

チッと舌打ちしつつも、マホロアはレボリューションフレイムを出して壁を溶かしたが…

直後に再び氷の壁が出来てしまい、なかなか進めない

そして足止めを食っている内にマルクが追いついてしまい…

マルク「おっほっほっほ〜先に行くのサ!」

そう言うと、鉤爪で豪快に壁の上部に穴を開け、そのまま通り抜けて行ってしまった。

マホロア「マルク、上じゃなくテ下に穴開けテ行けヨォ!」

そう叫ぶも、遠くからマルクの独特な笑い声が聞こえて来るのみで…マホロアは再びレボリューションフレイムで溶かし始めた。

だが何度やっても、溶かした直後に氷の壁が再生してしまい、全く先に進めない…

アイシェ「…この氷、誰かの力で動いてる…?」

マホロア「まさか…さっきのサンドーラの時も含めて……マルクの仕業ナノカ!?」

氷に潜むほんの僅かな力に気づいたアイシェがそう呟き、勘づいたマホロアはマホロア砲を放つも、やはり氷の壁は再生してしまう…

アイシェ「サンドーラもコルダも本来なら壁は無いから、もし妨害する為に作られたのなら…。」

マホロア「ボクが攻撃シテも氷はすぐ塞がるのに、マルクは簡単に穴を開けて行ったヨネ…アイシェの言う通り妨害する為に作られテルとしタラ……とにかく、早く追いつく必要があるネェ…!」

悔しさを滲ませるマホロア、するとカービィ達が追いついて来た!

カービィ「どうしたの?」

バンワド「わぁ~すごい壁だね!」

マホロア「コレは多分マルクの仕業ダヨ、溶かシテもすぐに再生して進めないんダ。」

デデデ「さっきのサンドーラの茨といい、アイツ好き放題してんな。」

マホロア「茨?ボク達が通った時は砂の壁だったヨ?」

メタナイト「我々が通った時には太い茨の壁が出来ていて、行く手を塞いでいたのだ。」

アイシェ「じゃあ、私達が通過した後にも新たに仕掛けを…?」

マホロア「可能性は高いネ、さっき鉤爪で氷に穴が簡単に開いたノモ、アイツが魔法で操っテタと考えれば全て辻褄が合うヨ…。」

メタナイト「なるほどな…それなら、今だけ協力するとしよう。」

カービィ「うん、この壁を壊さないとレースにならないもんね。」

バンワド「みんなで一転集中して壁を攻撃すれば、いけるかもしれないよ。」

デデデ「そうだな、まずマホロアが溶かして、その直後に俺様とバンワドで叩く、そしてメタナイトが砕いてカービィが吸い込んでくれ。」

メタナイト「分かった。」

カービィ「任せて。」

マホロア「それじゃあ…行くヨ!」

強い魔力を込めたレボリューションフレイムを放ち…氷は水蒸気を上げながら溶けていく

デデデ「よし、行くぞバンワド!」

バンワド「はい、大王様!」

パキ…パキ…氷が再生し始めた瞬間…デデデのハンマーとバンワドの槍が氷を叩いて貫き、大きな塊が飛び散る

メタナイト「我々の出番だ、カービィ!」

カービィ「うん、同時に行くよメタナイト!」

メタナイトがギャラクシアで氷を細かく切り刻み、カービィがそれを吸い込んでいく

すると…氷の再生速度が間に合わず、壁はどんどん穴が広がり…ついに貫通した。

アイシェ「道が出来たね!」

喜んでピョンピョン跳ねるアイシェに、カービィ達も嬉しそうに笑みを浮かべる

すると…目の前の壁は急激に溶け、粉雪となって風に舞って飛んで行った。

カービィ「壁が消えた…!」

デデデ「何はともあれこれで解決だ、レース再開と行こうぜ!」

そう言うとデデデは先に行ってしまい…

メタナイト「大王の言う通りだな、ここからは再びライバル同士だ!」

続けてメタナイトも翼を広げて飛んで行ってしまった。

カービィ「ボク達も行くよ!」

バンワド「負けないからね!」

マホロア「ソレはボク達も同じダヨ、ネ、アイシェ!」

アイシェ「うん!」

それぞれマシンに乗り、トンネルを抜けて駆けて行ったが…

同じ頃…先を進んでいるマルクは1人、ニヤリと笑みを浮かべた。

マルク「キシシ、強行突破されたのサ………面白くなってきたじゃん!」

その「笑みの意味」を知るのはマルクのみ…まだまだ不穏な気配を残しつつ、それぞれが優勝を狙ってレースは続いていく。

次にマホロア達は、先を行くマルクを追いつつマグヒートに突入した。

マグヒートは灼熱のマグマ地帯…直接触れる心配こそないものの、火炎龍や火山の噴火口を通るグラインドレール等、スリリングな場所が多い。

カービィ達と激しいぶつかり合いをしつつ、グラインドレールに差しかかると…

アイシェ「マホロア、真ん中のグラインドレールだよ!」

疑問を抱きつつマホロアが真ん中のグラインドレールに乗ると…左はカービィとデデデ、右はバンワドとメタナイトが乗って進んで行ったが…何やら遠回りしている様子だ

マホロア「もしかシテ、真ん中が一番短いルートなのカイ?」

アイシェ「うん、それに安全にマグマ地帯を抜けるのにもいいと思ったの。」

マホロア「流石ダヨォ~ありがトネッ、アイシェ!」

アイシェ「ふふっ、どういたしまして!」

大喜びのマホロアがアイシェを抱きしめると、頬を赤く染めて嬉しそうに笑うのだった。

しかし、そんな和やかな一時もマグマ地帯に入った瞬間…

「グアァァァァァーーーーーー!!」

大きな咆哮と共に、火炎龍がこちらに向かって来た!

マホロア「ウワアァァァッ!?」

驚きつつ、マホロアは何とかかわしたが…煮え滾るマグマがボコボコと不気味な音を上げ、次の火炎龍が襲い掛かってくる!

アイシェ「きゃあぁぁぁ!」

マホロア「しっかり掴まっててネ、アイシェ!」

驚くアイシェをしっかり抱き寄せながら、マホロアは次々と火炎龍をかわしていく

そしてすぐ後ろを走るカービィ達も…

カービィ「わわっ!」

バンワド「うわっ!」

デデデ「襲い掛かって来るのも…マルクの仕業か…!?」

メタナイト「くっ…!」

それぞれが何とかかわしつつ抜けていく中、マホロアとアイシェは一足早く火炎龍のエリアを抜け…

漸く前を飛ぶマルクの姿を捉えたのであった!

To be continued…