アイシェが帰って来るのを知る由も無く、マホロアとマルクは映像を見終えていた。
マホロア「アァ~すごかったネェ…。」
マルク「抜くのに最適なのサ…。」
マホロア「ココでするナヨ?」
マルク「…なら客人用の部屋を借りるのサ。」
そう言うとマルクはフラフラした足取りで部屋へ行ってしまい、マホロアは自分の部屋へ向かった。
マルクは結局部屋で抜いた後にそのまま酔い潰れて眠ってしまい、タランザもいい良い具合で飲むのを止めて既に眠っていた。
マホロアもかなり酔っていたがお酒を飲む手は止まらず、りんごのワインをグラスに注いではクルクルと回して香りを楽しみつつ飲み干していく
このワイン、実はとてもアルコール度数が強くて本来なら割って飲む物なのだが…マホロアとマルクは割らずに飲んでいて、頬は真っ赤に染まり気持ちもふわふわする…そんな意識の中で、マホロアはさっきの映像の事を思い出した。
実はああいう映像を見たのは初めての経験で、興奮はしたもののそういう事をする気は起きず…寧ろ映像の女性を最初から頭の中ではアイシェに置き換えていて、月明かりが差す暗い部屋の中で彼女を想っていた。
一方のアイシェは、ちょうどローアの目の前に到着した所だった。
アイシェ「ありがとうカービィ!」
カービィ「どういたしまして、またねアイシェ!」
そう言うとカービィはワープスターで帰って行き…それを見届けたアイシェはローアの中へ入ったが…
入ってリビングへ向かった瞬間に、アイシェは充満するお酒の香りに気がついた!
アイシェ「何…これ…ゲホッ…ゲホッ…!」
漂うお酒の香りはとても強く、アイシェは思わず咳き込み…ふと見るとテーブルにはお酒のボトルがいくつも転がっていて、そこに1枚の小さなディスクが置かれている…
タイトルを見て内容を理解したアイシェの頬は真っ赤に染まり、そのまま逃げるように部屋に戻ったが、胸の鼓動は速く頭からはあのディスクが離れない。
昔のマホロアは見ていなかったはずなのに…自分が家出をしたから見ていたの…?
ドクン…ドクン…薄暗い部屋の中、アイシェは混乱したまま鞄を床に置き、近くに置いてあったクッションに倒れ込んでそのままぎゅっと抱きしめた。
すると…
ガチャッ…背後から鍵のかかる音が聞こえて、起き上がって振り返るとそこにはワインボトルを持ったマホロアの姿があった!
マホロア「ン…ンン~~アイシェ?」
アイシェ「マホ…ロア…。」
マホロア「クククッ…コ~ンナ遅くに帰って来るとは思わなかったネェ~。」
そう言って瞳を弓なりに細めて笑うマホロアだが、アイシェは明らかに様子が違う事に戸惑っていて…
アイシェ「マホロア…酔ってる…?」
そう尋ねると、マホロアはフラフラしながらこっちへ向かって来る
マホロア「ン~チョットダケ酔ってるネェ。」
彼はそう言うが…リビングにあった空のボトルを考えれば、相当な量のお酒を飲んでいる事になる
アイシェ「明らかにちょっとの量じゃなかったよ…お水飲む?」
心配するアイシェだが、マホロアはマフラーを下げてニヤニヤしていて…
マホロア「ボクが恋しくテ帰って来たんダネェ?」
ジリジリと迫ってくるマホロアに恐怖を感じたアイシェは、そのまま後ずさりしたが彼はどんどん迫って来て…最終的には壁に追い詰められてそのまま壁ドンをされてしまった。
アイシェ「マホロア、お酒の匂いがすごい…!」
マホロア「フフッ…フフフ…ボクだってお酒飲むんダヨォ?」
そう言ってアイシェに顔を近づけたマホロアからは、強いお酒の香りがする…
アイシェ「んっ…うぅ…!」
マホロア「アイシェ、お酒嫌いなのカイ?」
アイシェ「そんな事はないけど…それよりもマホロア、あのディスク…!」
マホロア「ン……アァ、アレカイ?」
アイシェ「マホロア、ああいうのには興味が無かったって言ってたのに…!」
マホロア「昔はネ……今はアイシェとの為に見てるんダヨォ。」
全く悪びれた様子も無く笑っているマホロアに、アイシェの胸は強く締めつけられて…
アイシェ「嘘…信じないんだから…!」
泣きそうな顔のアイシェに対して、マホロアはニタァ〜ッと笑みを浮かべ…
マホロア「ジャア、信じテくれる様に直接その体に教えてヤルヨ。」
そう言うとマホロアは魔法でりんごワインのボトルを浮かばせて…
アイシェ「マホロア…何を…!?」
マホロア「このワイン、とっても度数が高くテ美味しいんダヨ…アイシェにも飲ませてアゲルネェ。」
アイシェ「嫌…いらない…!」
マホロア「フフフッ…。」
嫌がるアイシェの両手首を掴んで上に上げると左手で押さえ、魔法で浮かせたワインボトルに口をつけて残っていた僅かなりんごワインを口に含むと…右手でアイシェの顔を掴んで口づけた
アイシェ「っ………!!」
マホロアの舌が唇を割って入ってきて、そのまま口内にりんごの風味と強いお酒の香りが広がる…拒絶したくてもマホロアの手がそれを許さず、どんどん口内に流れ込んできて…
ゴクリ…アイシェの喉をりんごワインが流れて行き…喉は焼ける様な熱を感じて、体は一気に熱くなる
アイシェが飲み込んだのを確認するとマホロアはそのまま深いキスをして、ちゅっとリップ音をさせながら口を離すと…2人の間を糸が繋がってプツリと切れた
マホロア「フフ、どうダイ…美味しいダロォ?」
嬉しそうに笑うマホロアだが、アイシェの頬は真っ赤で青い瞳はトロンとしていて…体も力が入らない。
アイシェ「……っ……うっ…グラ…グラする…!」
マホロア「フフフ、酔っちゃったのカイ?」
黄色い瞳を弓なりに細め、体を揺らして笑うマホロアはアイシェの首筋に唇を這わせていく
アイシェ「ん…や……あぁ……。」
抵抗しようとするアイシェだがズルズルと倒れ込み…マホロアが優しく抱き上げた。
マホロア「ボクが介抱してアゲルヨォ。」
そう言ってマホロアはそのままアイシェをベッドに連れて行くと、押し倒してそのまま見下ろした
自分の下でアイシェは相変わらず青い瞳を潤ませたまま頬は真っ赤に染まって息は荒く、マホロアはニヤニヤしながら彼女のスカートに手を入れて太ももを厭らしく撫で回す
アイシェ「はぁ…やだ…ぁ…!」
マホロア「介抱してアゲてるの二、そんな事言っちゃうのカイ?」
アイシェ「ん…マホロアが…飲ませ…はぁ…ん…!」
マホロア「フアァァァ…体が熱いんダヨネ?脱がしてアゲルヨォ。」
強い眠気に襲われてきたマホロアは大きなあくびをしつつも、アイシェの服に手を伸ばしてノースリーブシャツのボタンを1つずつ外していく…
アイシェ「はぁ…はぁ…やめ…て…。」
グラグラしているアイシェは必死に訴えるが、マホロアはトロンとした瞳をしつつも楽しそうに笑うばかりで…
マホロア「フフフ…た~っぷり介抱しながら可愛がっテ…抱いて…ヤル…ヨ…。」
ぽふっ…マホロアは突然アイシェの上に倒れ込んで、そのまま動かなくなってしまった…。
アイシェ「マホ…ロア…?」
朦朧とする意識の中でマホロアを見ると…
マホロア「スゥ…スゥ…。」
規則正しい寝息を立てて、マホロアは熟睡していて…そのままアイシェの隣にコロンと転がり落ちた。
アイシェ「ん…んん…グラ…グラ…する…。」
マホロアによってボタンが外された胸元は開けていて…閉じたいのに頭はグラグラしていて体も力が入らず…
そのままアイシェも意識を失うように、眠りについた。
To be continued…