翌日…
アイシェ「あっ、これ昨日の…。」
食物庫で籠から果物を出して整理していたアイシェは、紅葉やイチョウの葉が紛れているのを見つけた。
その後、葉っぱを果物と分けると丁寧に乾燥させて…後日、綺麗な栞を作ってメタナイト、タランザ、マホロアにプレゼントした
メタナイト「ほぅ…これは見事な栞だ!ありがとう、大切に使わせて貰おう。」
タランザ「ちょうど読んでる本があるから、ありがたく使わせて頂くのね!」
マホロア「ありがトウ、アイシェ~ボクとっても嬉しいヨォ!」
アイシェ「どういたしまして、気に入って貰えてよかった。」
それぞれとても喜んでくれて、アイシェも嬉しそうに笑うのだった。
そんな穏やかな秋の日々が続いていたある日の事…遊びに来たカービィがハロウィンのお知らせの紙を見せてくれた
アイシェ「もうそんな時期が来たんだね。」
カービィ「今年はマホロアも居るから、もっと楽しくなるよ!」
満面の笑みで言うカービィに、2人も笑みを浮かべる
マホロア「カービィ、お菓子欲しさにアノ言葉を忘れちゃダメダヨォ?」
アイシェ「あの言葉…あっ!」
カービィ「もちろんだよマホロア、その代わりマホロアもちゃんと渡さないとダメだよ?」
マホロア「ンン~どうしようカナァ?」
カービィ「もーちゃんと渡してよ!」
マホロア「クッククク!」
真ん丸の体をポヨンと弾ませ手をブンブン振りながら言うカービィに対して、ちょっと意地悪な笑みを浮かべながら揶揄うマホロアだが…2人共とても楽しそうなのが伝わってきて、アイシェもつられて笑顔になった
カービィ「せっかくだから、みんなで衣装作って貰いに行こうよ。」
マホロア「そうダネ、今くらいカラ準備しとけば安心ダシ。」
アイシェ「突然行って大丈夫かな?」
カービィ「大丈夫だよ、行こう2人共!」
その後…3人が仕立屋ワドルディの所へ行ってお願いすると、快く引き受けてくれた。
プププランドの住民達はハロウィンを楽しみにしながら飾り付け等の準備を進めていき…ついに前日を迎え、完成した衣装を受け取りに行った後にカービィと別れてローアに戻ると、アイシェはマホロアと共にたくさんのクッキーや一口サイズのアップルパイを焼いてお菓子の準備をした。
アイシェ「これだけ準備すれば大丈夫だよね。」
マホロア「フフッ、明日が楽しみダヨ。」
アイシェ「マホロア、お菓子を貰う前にイタズラしちゃダメだよ?」
マホロア「ヤダナァ~アイシェ、ボクはマルクと違うんダヨ?そんなコトするワケ無いデショ!」
アイシェ「だってマルクと一緒に、すぐにイタズラするんだもん。」
マホロア「マルクがやらかしテ、ボクが巻き込まれてるダケダヨォ~。」
アイシェ「も~またそんな嘘吐いて…。」
マホロア「ンン~そんなコト言っちゃう可愛いアイシェは…くすぐっチャウヨ!」
そう言うと、マホロアはアイシェの脇腹をコチョコチョとくすぐり始めた。
アイシェ「きゃっ…あははははっ…マ…ホロ…ア…っ…!」
マホロア「クククッ、可愛い反応ダネェ~。」
アイシェ「ひゃ…あはは…お返…し…!」
くすぐったい中で、アイシェはゆっくりと手を伸ばして…マホロアの脇腹をくすぐり始めた。
マホロア「ブッ…アハハッ…やめ…アイシェ…ッ…!」
アイシェ「マホロアが…やめないから…あははっ…!」
マホロア「アハハハハハハッ…やめ…やめるカラァ!」
観念したマホロアが止めると、アイシェも止めて…2人でその場に座り込んでしまった
しかしお互いに顔を見合わせると…
アイシェ「ふふ…あははははっ!」
マホロア「アハハハハハッ!」
2人の楽しげな笑い声が響き渡る
すると、マホロアはアイシェの頬に左手を添えて優しくキスをした。
アイシェ「マホロア…。」
マホロア「最高のハロウィンにしようネ、アイシェ。」
アイシェ「うん。」
2人は楽しみにしつつゆっくりと休み…翌日の夕方、ハロウィンの衣装に身を包んだ
マホロアの衣装はカボチャランタンをイメージしたオレンジと紫をベースにしており、おでこの上には黄色い瞳の刺繍入りで、フードとお腹の模様は紫の棘の様な模様が刺繍されている
ベルトはカボチャランタンのアクセント付きの金の歯車の留め具になっていて、透け感のあるオレンジのリボン付きスカーフ
手袋はオレンジに紫の透け感のあるレース付きで、いつもより少し長めの紫のマントは縁がカボチャランタンの口をイメージしたギザギザになっており、内側と衣装のお腹部分は闇夜をイメージした黒となっていた。
マホロア「ン、素敵な衣装ダネェ。」
鏡で自分の姿をチェックしながら、ウィンクをしてキュートなポーズを取ってみたりしていると…
アイシェ「お待たせ、マホロア。」
奥からアイシェの声が聞こえたので、マホロアが振り返ると…
マホロア「ッ………!!」
アイシェの衣装はマホロアとお揃いのカボチャランタンのイメージで作られており、ヒラヒラの付いた手袋を着けて頭にはマホロアとお揃いのフードを被り、首元にいつものリボンを結んでいた
フードはマントとセットになっており、こちらもデザインはマホロアとお揃いになっている
ハートカット状になった胸元からは僅かに膨らみが覗き、スカート部分は口元を意識したスリット入りのミニドレスで、左右のウエスト部分にはマホロアのマフラーベルトの金具部分と同じカボチャランタンのアクセントが付いた金の歯車と透け感のあるオレンジのリボンが付いていて、ミニドレスなのもあって丈は短くスリット部分からアイシェの太ももが覗き、更に網目模様の黒いガーターストッキングを履いているものだから色気も半端なく…マホロアの視線はついついチラリと覗く胸元や大胆な太ももに釘付けになってしまい、思わず息を飲んだ。
アイシェ「見てみて、このフードマホロアとお揃いだよ!」
嬉しそうにはしゃぐアイシェに相槌を打つマホロアだが、両腕を上げた際に脇が見えて胸元も更に見えてしまい、内心はアイシェの胸元や太ももが頭から離れず心臓は煩いくらい高鳴っていた…。
マホロア「ホントダ…ボク嬉しいヨォ!」
アイシェ「マホロア、どうしたの?」
頬を真っ赤に染めて声が若干上ずっているマホロアに、アイシェがキョトンとした表情で声をかけると…マホロアは一瞬ビクンと跳ね上がったが、すぐにいつもの優しい笑みを浮かべた。
マホロア「何でも無いヨォ~、アイシェがチョー可愛くてドキドキしチャッタノ。」
アイシェ「ありがとう、マホロアもすごく素敵だよ。」
マホロア「ありがトウ、アイシェ。(イヤイヤイヤ、その格好チョーエロイんダケド!あの仕立屋何デこんな際どい衣装にしたんダヨォ!?アァ~このままイタズラしたくなっチャウナァ…。)」
そんな事を考えていたマホロアだが、当然それを悟られない様に上手く誤魔化し…アイシェと共に大きなバスケットにたくさんのお菓子を詰めて出かけたのだった。
To be continued…