小説「星夢煌めくPomme d’amour」~開催、エアライドレース!~

ある日の事、アイシェはカービィに誘われてワープスターに乗り「プランテス」を散歩していた。

アイシェ「わぁ~気持ちいい!」

程よいスピードで草原を飛ぶワープスターによって優しい春風が吹き抜けて、アイシェの髪はふわりとなびく

カービィ「今日は絶好のお散歩日和だね!」

アイシェ「うん!」

2人が散歩を楽しんでいる頃、マホロアはデデデ城に居た。

デデデ「んで、俺様の所に来たのか。」

マホロア「アイシェが居ないダケでボクのやる気はゼロなんダヨォ!」

バンワド「マホロア、本当にアイシェ一筋だね。」

少し困った様子で笑いつつ、バンワドは焼いてきたクッキーのお皿を彼の前に置き、デデデも自分のクッキーを食べつつ何か考えている様子だ。

すると一緒に来ていたマルクが、隣でクッキーを頬張りつつも意地悪な笑みを浮かべていて…

マルク「やっぱりこの前、ボクが言った通りじゃねーか。」

そう揶揄うと、マホロアは黄色い瞳を鋭くしてギッとマルクを睨んだ

マホロア「今日はそういう日ナノ!アイシェと2人きりでイチャイチャしたかった日ダカラ落ち込んでるノ!」

マルク「お前の気分なんて知らねーのサ、そんなに言うならお前も一緒に行けばよかったじゃん。」

マホロア「エェ~…ソレはソレでチョットダケ悔しいッテ言うか…別にカービィと遊ぶのが嫌なんジャないケド…。」

そう言って両手の人差し指をツンツンしながらいじけてしまうマホロアを見て、マルクは呆れた様子で再びクッキーを頬張った。

バンワド「カービィと遊びたいけど、アイシェと2人きりで居たかったから複雑な気持ちになっちゃったんだね。」

マホロア「そうなんダヨォ…ウゥ…分かってクレテ嬉しいヨォ、バンワド!」

黄色い瞳をウルウルさせながらぎゅっと抱きつくマホロアを、バンワドは優しい笑みを浮かべながら背中を撫でた。

すると、何かを思いついた様子のデデデがポンっと手を叩いて口を開いた

デデデ「よし、エアライドレースを開催するぞ!」

突然そんな事を言い出したデデデに、マホロア達はキョトンとしながら目をぱちぱちさせている

マホロア「大王、エアライドレースっテ何ダイ?」

デデデ「名前の通りさ、みんなで色んなマシンに乗って、レースをするんだ。優勝者にはカワサキの手作り特大ケーキをプレゼントだ!」

マルク「へぇ~面白そうなのサ。」

バンワド「マシンはどうすれば?」

デデデ「前に使ったマシンを貸し出せば良い、俺様はあのマシンで行くぜ。」

マホロア「イイネェ~ミンナで楽しもうヨォ!」

さっきまで沈んでいた気分はどこへやら…マホロアの心は弾んでいて、アイシェと一緒に参加しようと意気込んでいた。

その日の晩ご飯でマホロアはその事を話すと、アイシェは青い瞳をキラキラと輝かせて嬉しそうにしていて…

アイシェ「素敵、マホロアと一緒に参加出来るなんて夢みたい!」

マホロア「アイシェは生前の世界デ、遊んだコトがあるんダヨネ?」

アイシェ「うん、「カービィのエアライド」っていうゲームで遊んだの。」

マホロア「フフッ、アイシェのお気に入りはどんなマシンだったのカナ?」

アイシェ「いっぱいあるよ、ワープスターはもちろん、ウィングスターやルインズスター、スリックスターも…」

楽しそうに話すアイシェが可愛くて、マホロアも穏やかな笑みを浮かべて話を聞いていた。

翌日、早速デデデは準備を始め…4日後に「エアライドレース」が開催された。

デデデ「みんな、優勝の特大ケーキ目指して頑張れよ!」

そう言って挨拶すれば、大盛り上がりして…カービィ達はマシンに乗った。

とはいえ、実はマシンに乗らなくても参加は可能で…メタナイトやマルクは己の体1つで参加しており、カービィはワープスター、バンワドはウィリーバイク、マホロアとアイシェはスリックスターに乗って参加した。

それぞれが位置に着き…ドンパフルが口から紙吹雪をパーン!と発射すると…皆が一斉にスタートした!

マホロア「ワワッ…なかなか癖が強いマシンなんダネェ!」

独特の滑る様な動きのスリックスターに少し苦戦するマホロアだったが、すぐにコツを掴んで滑らかに走り出した

バンワドもウィリーバイクを器用に乗りこなし、デデデは自慢のマシン「デデデカスタム」に乗って参加している

レースは午前と午後に分かれていて、最初はプランテス、ヴァレリオン、サンドーラ、コルダ、午後からはマグヒート、スチールオーガン、最後にチェックナイトを走り、1位になった者が優勝というルールだ。

ちなみにプランテスは短いコースなので3周する事になっており、コルダやマグヒートは寒暖差が激しいので、サンドーラの手前にあるチェックポイントで準備をしてからの再開となる。

最初は皆が順調に走っていたが…

突然後ろからアローアローが飛んで来た!

メタナイト「ハッ!」

手に持った宝剣ギャラクシアでそれらを弾いたメタナイトの金色の瞳が、仮面越しにマルクに鋭い視線を向けている

マルク「キシシ、ただレースするだけじゃつまんねーのサ。」

メタナイト「邪魔をするのなら…叩き斬るのみ!」

マルク「おっほっほっほっほ、面白くなりそうなのサ!」

メタナイト「…厄介な事になりそうだな。」

そう言って溜息を吐きつつもメタナイトが剣を収めると、マルクはイタズラな笑みを浮かべて再びレースに戻った。

一方、マホロアとアイシェは順調に進んでいて…

アイシェ「もうすぐプランテスを抜けて、ヴァレリオンに入るね。」

マホロア「このまま優勝を貰ってくヨォ~。」

そう言って張り切るマホロアだったが…

カービィ「先に行かせて貰うよー!」

バンワド「ボクも負けないよ!」

後ろからスピードを上げてきたカービィとバンワドが砂煙を上げながら追い抜いて行った!

アイシェ「きゃっ!」

マホロア「カービィ、バンワド!?クッソ~負けないヨォ!」

闘争心に駆られたマホロアは、グッと力を込めるとチャージをして…そのままダッシュしてグングン距離を縮めていく

カービィ「わあっ!?」

バンワド「わにゃ!?」

マホロア「逆転ダヨォ~!」

アイシェ「すごい、マホロア!」

マホロア「このままゴールまで突っ切るヨォ、しっかりつかままっててネ~アイシェ!」

アイシェ「うん!」

アイシェをしっかり抱きしめながら、マホロアはどんどんスピードを上げてヴァレリオンへと突入した!

カービィ「やるね~マホロア、アイシェ!」

バンワド「ボク達も負けないよ!」

そう言うと2人もスピードを上げて追いかけ、続けてメタナイトとマルク、デデデもどんどん追いついて行った。

デデデ「俺様のお通りだぞー!」

そう言うと、デデデはハンマーを振り回して…

ガンッ!

バンワドのウィリーバイクとカービィのワープスターに攻撃をした!対象はマシンのみなので、本人達にダメージは行かないが…その代わりにスピードが下がってしまう

カービィ「わあっ!お返しだよデデデ!」

チャージをした後に、カービィもグルグルとスピンをして反撃した!

デデデ「おわっ!やるなカービィ!」

バンワド「よし、ボクも行くよ!」

そう言ってバンワドも華麗なスピンを披露して、2人を攻撃しながらスピードを上げていくが…

マルク「先に行かせて貰うのサ!」

猛スピードで飛んできたマルクは、そのまま追い抜いて行き…

メタナイト「道を開けさせて貰うぞ!」

続いて来たメタナイトも、3人のマシンを斬りつけて追い抜いて行った!

デデデ「やるな~2人共!」

カービィ「負けないよ~優勝して特大ケーキを貰うんだから!」

バンワド「ボクだって優勝を狙ってるよ!」

3人は体制を立て直し、それぞれヴァレリオンを駆けて行くのだった。

To be continued…