※後半に少し性的表現あり。
ポナは失意の中、ハイドラントを抱えてまめおに連絡をして家に向かった。
まめお「ポナ…それは…まめみのハイドラント……。」
ポナ「…………………。」
まめお「とにかく家への中へ…何があったか話してくれ…。」
そう言ってまめおはポナを連れて家の中へ…
リビングに座って飲み物を出したが…ポナは俯いたままだった。
ポナ「……………………。」
まめお「ポナ……。」
ハイドラント「(…まめお…。)」
まめお「ハイドラント…?」
ハイドラント「(…ポナの代わりに我が話そう…。)」
そう言うと、ハイドラントは語り始めた。
ツネに連れ去られ…彼の力で記憶を変えられている事…
まめみとポナがバッテラストリートで撃ち合いをした事…
全てをまめおに話した…
まめお「そん…な…まめみが…まめみがそんな事を…!」
すると…ここでようやくポナが口を開いた。
ポナ「まめみは…ツネの…恋人に……っ……!」
まめお「ポナ……!」
ポナ「俺が…俺がまめみを……くっ…うっ…うぅ……!!」
まめお「ポナ……お前……」
ポナ「俺のせいだ…俺のせいで…まめみは……っ…!」
まめお「落ち着けポナ…お前のせいじゃない…!」
ポナ「うっ…うぅ…まめ…おぉ……!」
まめお「ポナ………!」
泣き崩れるポナをまめおは強く抱きしめ、背中を優しく撫でる事しか出来なかった…。
しばらくしてポナが落ち着いた後…まめおはアタリメ指令に相談する為に単身タコツボバレーへ向かった。
一方ポナはまめみの部屋へ行き…暗い室内に1人俯いたまま座っていた。
部屋には彼女の残り香、ベッドには彼女にプレゼントした抱き枕のリラビットがあり…
まめみは何もかも覚えていない
出会いも…今までの思い出も…愛の想いも…
全て変えられてしまった…
ポナ「まめみ…。」
ポナは消え入る声で名前を呼び、首から下げられたペンダントに手を当て… 頬を伝って涙が零れ落ちた…。
一方まめおは、アタリメ指令の元へ到着して全てを打ち明けた
アタリメ「何と…あの時の話はタコワサの勘違いでは無かったのか……!」
まめお「アタリメさん…まめみを元に戻すにはどうしたら…!」
アタリメ「難しいのぅ…タコワサに頼んでその孫、ツネを説得してもらう他は……だがタコワサの事だ…簡単に聞き入れてくれそうには無い…。」
まめお「くっ…あのタコジジイめ…!」
アタリメ「ワシも何か方法を探ろう、諦めてはいかんぞ…気を確かに持つんじゃまめお君…3号にもそう伝えてくれ…!」
まめお「はい…!」
アタリメ司令に挨拶をして、まめおはタコツボバレーを後にした。
同じ頃…
まめみ「………………。」
意識を取り戻したまめみは、ポナの事を思い出していた。
ターコイズブルーの瞳…そしてあの緑髪…低くて優しく暖かい声…あたしはずっと前から知ってる気がする……
そんな事を考えていると、ツネが来た。
ツネ「どうしたの、まめみ?」
まめみ「ツっくん…あたし…怖いの…何だかあたしじゃないみたいで…。」
ツネ「…大丈夫、まめみは僕が守るよ。」
そう言うとツネはまめみを優しく抱きしめてキスをした後、頬を優しく撫でた。
そして、まめみの着ているフロントジップベストのチャックをそっと下へ下ろすと…
プルン…中から黒い下着に包まれたまめみの白い肌と2つの胸の膨らみが姿を現して揺れた。
まめみ「ツっくん…。」
ツネ「…綺麗だね……まめみ…。」
まめみの唇からまっすぐと下へ向かって人差し指を這わせると、ツネの指先を通してまめみの柔肌の感触が伝わってくる…
ツネはアナアキニットアオソデを脱ぎ…下着を脱いで上半身だけ裸になった
そして…まめみの首から下げられたペンダントを外しズボンのポケットにしまうと…首筋に唇を這わせた。
まめみ「んっ…ツ…っくん……。」
ツネは彼女の下着を外し、右手で胸の膨らみを優しく揉みながら、まめみの体に唇を這わせていき…
ツネ「…甘い…。」
吸い付くような弾力の綺麗な白い肌に、ツネの興奮は増すばかり…
まめみの上に覆い被さり、彼女の体に手を這わせてその感触や温もりを感じていく…
まめみ「ふぅ…うんっ…はぁ……。」
恥じらいながらも気持ちよさそうに甘い声を漏らすまめみ…足はもぞもぞと動き…ツネの足と絡んでいく…。
ツネ「まめみ…あったかい…。」
頬にキスをしてすりすりするツネ…その下半身は硬く熱く…盛り上がっている…。
まめみ「ツっくん…ツっ…くん…。」
背中に手を回して、ツネの名を切なげに呼ぶまめみ…
まめみの熱い吐息がかかり、ツネはまめみの首筋に優しく吸い付き柔肌の感触…喘ぎ声を堪能した…。
何度も唇を重ね…濃厚な時間を過ごした
しかし…ツネは一通り堪能すると、まめみのフロントジップベストのチャックを上げた。
下半身は盛り上がっているがツネは行為まではせず…まめみの顔をじっと見て口を開いた。
ツネ「…顔色が悪いね、今日は休んで欲しい。」
まめみ「不安で眠れないの…。」
ツネ「それなら…これを飲むといいよ、僕も時々眠れない時に飲んでる薬だ。」
そう言ってツネは側にある小さなテーブルの上にあった薬と水を口に含み…まめみに口移しをして飲ませた。
ゴクリ…まめみが飲み込んだのを確認して、そのまま深く口づけてから離すと…まめみは既にトロンとした目つきでツネを見ていた。
まめみ「すごく…眠い…。」
ツネ「強い睡眠薬だ…ゆっくりおやすみ。」
まめみ「おや…すみ…。」
そう言い残し、まめみは眠りについた。
ツネ「(…まめみは本来の記憶を取り戻しかけている…さらに強く催眠をかけたけど、これは想定外だったな……やはり僕自身があいつを仕留めるか。)」
そう考えつつ…ツネはまめみに近づいた。
まめみ「すぅ…すぅ…。」
穏やかな顔で寝息を立てるまめみにツネは目を細め、彼女の唇に優しく口づけた。
強い睡眠薬の効果で起きないまめみ…
まめみと行為をしなかった理由は……ウト族である事…
ツネはまめみを愛している
しかしそれと同時に…ウト族を自分達の代で絶たせたいという思いもあった
ウト族が受けてきた迫害…それ故に地下世界で暮らし続けた末に繰り返された近親相姦…
その悲しき運命である短命……
その短命の影響で、ツネの母は彼が幼い頃に亡くなった…
ウト族である以上…たとえ他のイカと交わり子孫を残し短命ではなくてもブキと会話する力の影響で迫害される…負の連鎖は続くだろう…
まめみがポナと交わり、後に子が生まれたら…その子もきっとつらい思いをする…
それならば…自分の元へ置き生涯をまめみと2人きりで…そう思った…
ポナを始末したら…まめおも後から始末しよう…
そして今までの全ての記憶を塗り替え…まめみと共に過ごしていければ…穏やかな時を過ごしていければそれでいい
もう……ウト族が受けてきた迫害のつらさを…自分達のつらさを増やしたくない………
ツネはトイレへ行き己の欲を吐き出した後…タンクトップを身につけると、まめみを抱きしめて眠りについた。
To be continued…