小説「緑髪の少年(出会い編)」~嬉しくて無理をして…~

それから数分後…

スルメさんの手伝いを終えたまめおが、ポナとまめみの元へ戻ってきた。

まめお「ようポナ、体調はどうだ?」

ポナ「だいぶ良くなってきたよ。」

この時、ポナは満面の笑顔で答えた。

まめお「それならよかったぜ。」

まめみ「ありがとう、まめお君。」

その後お店が落ち着いてきたのでスルメさんとよっちゃんも一旦休憩に入り、5人でポナの体調について話をしていた。

スルメさん「最初は顔真っ青でふらふらしてたさかい、心配でたまらなかったわ~。」

よっちゃん「食べても飲んでも吐いたり下したりしちゃって可哀想だったしね…。」

まめお「熱あんのに無理してナワバリに来たりもしたしな。」

ポナ「うぅ…ごめん…。」

まめみ「でも、ポナ君が元気になって本当に良かった。」

ポナ「みんな、ありがとう。」

その後もしばらく会話は続き…

まめお「よし、ナワバリ行くか!」

まめみ「ポナ君はどうする?」

ポナ「僕も行くよ!スルメさん、よっちゃん、体調も回復したからナワバリに行ってくるね。」

スルメさん「おう、気をつけて行っておいでや~!」

よっちゃん「無理だけはしないのよ。」

3人「は~い!」

スルメさんとよっちゃんに見送られながら元気よく返事をして、3人はロビーへ向かった。

スルメさん「元気になって良かったわ~。さて、お店に戻らんと…。」

よっちゃん「そうね…。」

そう言うとスルメさんはお店へ戻って行ったが…

少し引っかかる事があるのか、よっちゃんはポナの事を心配そうな様子で見送っていた。

まめおは「スカッシュバンド」「イカノメTブラック」「ウミウシパープル」

まめみは「サンサンサンバイザー」「イカ娘ノースリーブ」「シアンビーンズ」

ポナは「タコマスク」「イカノメTブルー」「ウミウシイエロー」

倒れた時の服がアーバンベストナイト、靴がモトクロスソリッドブルーだった為、暑いと思ってまめおが貸してくれたのだ

そしてブキは、まめおが「パーマネント・パブロ」、まめみが「ハイドラント」、ポナが「52.ガロン」を装備した。

今日のステージは、モンガラキャンプ場とマヒマヒリゾート&スパ

どちらもかなり日差しが強いステージで、体温が上がり過ぎない様に日陰で休んだり、水分補給は必須の場所である。

~ナワバリバトル開始~

最初のステージはモンガラキャンプ場。3人は同じチームで戦っていたが…

まめお「暑い…!」

まめみ「わぁ~汗でベトベト…帰ったらシャワー浴びよう。」

ポナ「ふぅ…!」

まめお「ポナ、大丈夫か?」

ポナ「うん、まだまだ行けるよ!」

まだ完全復帰していないにも関わらず、ポナは2人とナワバリバトルを出来るのがよっぽど嬉しいらしく、水分も摂らずに張り切ってナワバリを続けていた。

それからしばらくして…

休憩をする為にロビーの入口へ戻ると…

まめみ「ポナ君…?」

ふと彼の顔を見ると、目の色は「黒」に変わり顔色が悪そうだ…

ポナ「ふぅ…ふぅ…。」

まめお「お、おいポナ…!」

まめみ「ポナ君、具合悪いんでしょう…?」

ポナ「はぁ…ううん…大丈夫…!」

まめお「大丈夫な訳無いだろ…目も黒になってるし…風邪がぶり返したのかもしれないぞ。」

まめみ「まめおの言う通りだよポナ君!今日はもう終わりにして、スルメさん達のお店に戻ろう?」

心配してお店に戻ろうと説得する2人だったが…。

ポナ「ううん…本当に大丈夫…!はぁ…どうしても一緒にナワバリがやりたいんだ…!」

そう言ってポナはゆっくりとした足取りで、ロビーへと向かってしまった…。

まめお「…しょうがねぇ…あと一戦したら、スルメさん達の所へ連れて行くぞ。」

まめみ「うん、そうだね…。」

そう言うと2人も水分を摂った後、仕方なくポナの後を追ってナワバリバトルへ…

場所はマヒマヒリゾート&スパ

プールの上が舞台なので、しばらくして水位がさがるまでは水に落ちない様に十分に注意しなくてはならない。

まめお達に比べてポナの動きは少しだけつらそうで遅かったが、結果は勝利してロビーに戻ったが…

ポナ「はぁ…はぁ…!」

息を切らすポナの顔は苦しそうで、汗がダラダラと流れている…

まめみ「ポナ君…大丈…」

心配したまめみが、彼の傍に近づこうとすると…

ポナ「うっ……!」

まめみ「ポナ君!」

ガクンと倒れそうになったポナだが、まめみが支えたので倒れずに済んだ

ポナ「はぁ…はぁ…!」

まめみ「あたしポナ君を家に連れて行くね。」

彼の体を支えながら、まめみは言った。

まめお「俺はスルメさんとよっちゃんに伝えてくる。」

そう言うと2人は別ルートに分かれ

まめみはポナを支えて家へ向かい、まめおはスルメさん達のお店へ戻った。

しばらくして…まめみはポナを支えながらゆっくりと家に戻り、まめおのパジャマを貸りたポナはまめみの部屋に…

彼女の部屋には桃色のイカクッションが置いてあり、他にも小物等が置いてあって可愛い部屋だった。

ポナ「(まめみちゃんのベッドいい匂い…凄く安心するなぁ…。)」

そんな事を思いながら、ポナは近くに置いてあった桃色のイカクッションを抱きしめて眠りについた。

一方まめみは…

まめみ「服も濡れちゃったし汗もかいたから、シャワー浴びちゃおう。」

そう言うと濡れたイカ娘ノースリーブと下着を脱いで裸になり…お風呂場へ入って行った…。

To be continued…