小説「ハイカラ娘の蛮殻探訪」~舞うサメ使い~

ポナ『何をしてくるか分からない、気をつけてまめみ!』

まめみ「うん!」

フウカ「先生、お頼み申します~!」

警戒するまめみに対して周りを泳いでばかりのフウカ達だったが…

突然「先生」と呼ばれる鮫が飛び上がってサマーソルトの様な動きをした直後、丸ノコギリの様なインクの刃が飛んできた!

まめみ「危ない!」

ドスコイまる「キュ、すごい!」

まめみ「どうやって攻撃すれば…!」

苦戦を強いられるまめみ達だったが…ここでポナが気づいた!

ポナ『遠くから攻撃してきてかわされるなら、きっとこの後に突撃してくる…まめみ、床をインクで塗り潰すんだ!』

まめみ「分かった!」

ポナの指示通り、まめみはヒーローシューターで床を塗っていく…すると彼の思惑通りにフウカが叫んだ!

フウカ「突っ込むで、先生!」

そう言うと、鮫は勢いよくまめみに向かって大口を開けて突っ込んできた!

ポナ『今だ、ボムを投げろ!』

まめみ「えいっ!」

口に向かってスプラッシュボムを投げ込むと、床がインクで塗られていて思うように滑りきれずにスリップし…

ボガンッ!!

口の中でボムが爆発した衝撃で、鮫は一時的にダウンした!

1号『鮫さん打ち上げられた、今がチャンスだよ!』

ダウンしつつもインクの海へ戻ろうとする鮫に対し、まめみは容赦無く攻撃を浴びせる!

フウカ「も~敵わんな、ほんま!」

そのまま海に逃げ込まれたが、ダメージは残っている様子で先程よりも動きが鈍くて近くを泳いでいる。

まめみ「これなら攻撃も届くよ!」

泳ぐ鮫を追いながらまめみは攻撃を続け、ダウンに成功した!

フウカ「あっ、ちょっ…先生!?」

パーン!!

インクまみれになった鮫は吹き飛ばされ、フウカが地面に落ちてきた!

1号『フウカちゃんが落ちてきたよ!』

すかさずまめみが攻撃すると、そのまま鮫の元へ飛び戻り…

フウカ「えらい元気がよろしおすな…先生、しっかりしておくれやす!」

そう言ってフウカが持っていた扇子で突くと、気絶していた鮫が気がついて大ジャンプし、地面のインクを吹き飛ばしてしまった!

まめみ「うっ…すごい力…!」

フウカ「さっすが先生、キッチリお仕置きしたってやー!」

ポナ『それはこっちのセリフだ!』

その後も激しい攻撃が続き、シャケのモグラの様に潜伏して襲いかかって来たかと思えばインクの竜巻を複数出現させて飛び移りながら強力なインクを吹き出してくる攻撃もしてきた!

しかしかなり反動が大きい様で…竜巻の上で一時的にダウンしていたのですかさず口の中へボムを投げると、そのまま爆発して地面に落ちてきた!

2号『戻っちゃう前にインクかけとこ。』

その後もまめみがインクを掛け続け、先程と同様吹き飛んだ反動でフウカが地面に落ちてきたのでまめみはすかさず攻撃した。

フウカ「くっ…何やねんアンタ!先生、しっかりしいや!本気を見しとくれやす!」

グオォォォーー!!と大きな咆哮を上げてインクに飛び込み、今までとは比べ物にならない攻撃がまめみ達を襲う!

まめみ「ハイカラ者でも、例え世間知らずだったとしても…あたしは負けない!」

強い意思でまめみはひたすら立ち向かい、ついにフウカを倒したのだった!

フウカ「あ痛たた…今回はこれくらいにしといてやるわ…でもこれですりみ連合に勝ったなんて思わんといてや、ほな退……あっ!」

手元からポロッと落としてしまった煙玉は爆発し、そのまま鮫と共にフウカは吹き飛んでいった…。

2号『今回もお爺ちゃんじゃ無かったか…。』

まめみ「これはどうしようか?」

ポナ『サイト2と同様、頂いておこう。』

まめみ「了解。」

こうしてまめみ達は、何かの部品と思われる歯車と大きな刃をシオカラキャンプへ持ち帰ったのだった。

2号「ナイス、まめみちゃん!」

1号「お宝も集まってきたね!」

そんな話をしていたその時!

ザザッ…ザーーー!!

アタリメ『応答されたしーーー!』

1号「じーちゃんからの通信だ、もしもーし!」

アタリメ「おぉ…1号か!」

ポナ「あれからどうですか?」

アタリメ『部屋から出る方法を探っておるんじゃが、出口が見当たらなくてのぅ…。』

ポナ「そうですか…。」

まめみ「一体どこに閉じ込められてるんだろう…。」

アタリメ『むっ、誰か来よる…!』

???「気がついた様だね、アタリメ元司令。」

アタリメ『いかにもワシはアタリメじゃが…貴様は誰じゃ、名を名乗れい!』

???「ははは、元気なお爺さんだな…いいね。」

ポナ「まめみ、この声もしかして…!?」

まめみ「クマサン商会の…!!」

???「そう…ワタシは「クマサン」だよ。」

アタリメ「クマさん?そん………ク……んて……じゃ!」

ザザーーー!!

1号「あれ、良い所で切れちゃった!」

まめみ「クマサンがアタリメさんを攫った犯人…?」

ポナ「だとしても、全く目的が分からない…。」

2号「もしかしたらお爺ちゃんを保護した可能性もあるし、引き続き調査しながら手がかりを探すしか無さそうやね…。」

ポナ「とりあえず今日は休んで、明日からサイト5の調査を開始しよう。」

まめみ「うん。」

シャワーを浴びて夕飯を食べ、ベッドに横になったまめみだが…

ドスコイまる「キュ、まめみのおなかをまもる。」

まめみ「え、今日もそこで寝るの?」

ドスコイまる「キュ、うん。」

最近になってドスコイまるが、まめみのお腹で寝る様になった…今までずっと枕元で眠っていたのに一体どうしたのか?

気になるまめみだったが、襲いかかってく強い睡魔に勝てずに夢の世界へと旅立った。

To be continued…