小説「ハイカラ娘の蛮殻探訪」~宇宙センターとロケット~

ドスコイまると共に潜入したまめみだが…

イルカ「この先は、危険物の持ち込み禁止です。」

そう言って、ヒーロー装備を取り上げられてしまった!

1号『あぁっ、ヒーロー装備取られちゃった!』

2号『まぁ…正面から行けばそうなるわな。』

ウツホ『罠だけにか?』

マンタロー『エイ。(この先に送られたみたいだね。)』

ポナ『今はドスコイまると共に進むしか無いね、気をつけてまめみ。』

まめみ「了解。」

ドスコイまると共に入り口のセキュリティを解除して中に入ると、早速ケバインクまみれのオクタリアン達が…

フウカ『出迎えどす?ご苦労な事やなぁ。』

1号『囲まれたら危険だから、気をつけて!』

まめみ「うん!」

ドスコイまると協力しながら倒し、次の通路でもタコドーザーが道を塞いでいたが…ドスコイまるが足止めしている間に進んで上に登り、どんどん進んで行くと…今度は2つのドアがある場所に出た。

マンタロー『エイ!(ドアが2つあるよ!)』

まめみ「この先にありそうだね。」

協力して上の通路に進み、無事に2つの鍵をゲットして扉を開いて更に進んで行ったが…

まめみ「行き止まり…?」

2号『まめみちゃん、後ろ!』

後ろを振り返ると、天井からぶら下がったタコスナイパーが狙っていて…ギリギリの所でかわした!

1号『罠だった!』

ドスコイまる「キュッ!!」

飛びついたドスコイまるがタコスナイパーを倒してくれて、鍵と道が開けた。

マントロー『エイ!(やったね!)』

ウツホ『お見事じゃったな!』

1号『まめみちゃんもドスコイまるちゃんも頑張ったね!』

その後、入った装置の中で…

ドスコイまる「キュッ、そうびがもどった!」

ポナ『この先も罠があるかもしれない、注意して進むんだ。』

まめみが慎重に進んで外側の通路に出ると、屋上からアタリメ相談役の声が聞こえてきた

アタリメ「クマサンとやら、ワシを縛り付けてどうするつもりじゃ!?」

クマサン「ワタシはこれから、この地球に生きる全ての者を救う…君は地球の代表として、その手伝いをしてくれたまえ。」

アタリメ「ファッ…全ての者を救うじゃと?よう分からんが、さっさと縄を解かんか!」

クマサン「安心するといい、すぐに自由になれるよ…そして新しい時代の扉を開く事も出来る。」

アタリメ「な…何を言っておるんじゃオヌシは…寝ぼけているのか?」

そこで会話は途切れ…まめみは小さな通気口を見つけて、そこから侵入した!

オルタナ宇宙センター【格納庫】

イルカ「警告、この先は立ち入り禁止区画です。現在発射シーケンスが運行中の為、全てのルートが通行不可となっています。」

ウツホ『何やら物々しいのぅ…。』

フウカ『怯んだら負けや、ウチらの曲で3号はんのテンション上げてこ!』

そう言って、フウカは通信機越しにすりみ連合の曲を流し始めた。

それはまめみとドスコイまるにとって心強く、力を合わせて敵を蹴散らしながら進んで行く。

不安定な足場を移動しながら再び外に出ると…

2号『お爺ちゃんの発信器の反応は、向こうにある発射台の方からやね。』

ポナ『かなり距離があるな…。』

1号『ここから飛び移るのは無理そうだね…。』

2号『右の施設から、中を経由してなら行けそうやね。』

まめみ「入り口を探してみるよ。」

そう言ってまめみが進み出すと、また会話が聞こえてきた。

クマサン「今は世界がバランスを失っているんだ…哺乳類と魚介類、入れ替わってしまった者達をあるべき形にしてあげなくてはね。」

ポナ『哺乳類と魚介類の入れ替わった者達…あるべき形だと…?』

クマサン「その為のケバインク…その為の金イクラなんだ、皆本当によく働いてくれたよ。」

まめみ「何も知らずにあたし達の世界の為って言ってたバイト…怪しい雰囲気がずっとあったけど、そんな目的があったなんて…!」

そうしてる内に再び会話は途切れ、まめみが次に侵入した場所は…

オルタナ宇宙センター【昇降リフト】

1号『何か、暗い所だね…。』

フウカ『視界が悪うて敵わんわ…。』

2号『不気味な雰囲気の場所やね…。』

ポナ『視界に入るまで無理に動かなくていい、慎重にね。』

まめみ「うん。」

非常に視界が悪い中で襲ってくるオクタリアン達を何とかかわして返り討ちにした後、ようやく外へ出ると…そこはケバインクで覆われていた。

1号『だいぶ降りて来たね。』

2号『発射台の方へ行く道を探さんと…。』

ウツホ『あのパイプ、ロケットに繋がっておるぞ!』

フウカ『パイプの中を通れば行けるんちゃう?』

まめみ「パイプの場所へ向かわないとね。」

走り出したまめみだが、通信の向こうでは1号がすりみ連合に質問を始めた。

1号『すりみ連合のみんなは、どうしてお宝を狙ってたの?』

ウツホ『実はバンカラの財政は大ピンチでのぅ…街のもんが苦しんどるのを何とかしたかったんじゃ。』

ポナ『ここ最近の急激な発展の影響かい?』

ウツホ『そうじゃ。』

まめみ「そんな事情が…。」

フウカ『このお宝を売れば少しは足しになるさかい、一安心やね。』

2号『何だ、意外と良い奴らじゃん。』

マンタロー「エイッ!(姉御ーっ!)」

そうこうしてる内にパイプの入り口を見つけ、そこから侵入すると…細長い塔の様な場所に出た。

安全フロンティア号【下層】

ポナ『ロケットの中に侵入できたみたいだね、上に道が進んでるから気をつけて登って。』

まめみ「了解。」

途中で待ち受けるオクタリアン達やケバインクに気をつけつつ、まめみがどんどん上へ登っていくと…

1号「あれ…これって…!」

まめみ「オオデンチナマズ!」

2号「こんな所に捕まってたか…こっちもどうにか取り返さんとね。」

まめみ「(あの時にタコワサが知らないって言ってたのは、やっぱり本当だったのね…!)」

そう思いつつ、上にスーパージャンプしたが…

安全フロンティア号【上層】

イルカ「間もなく発射シーケンスが最終段階に入ります。階段が閉まります、ご注意下さい。」

フウカ『閉められてもうた、も~いけずやね!』

ポナ『空中にエネルギーコアが浮いてるな…。』

マンタロー「エイ!(踏みスイッチもある!)」

まめみ「あのエネルギーコアを集めてスイッチを踏めば…!」

周りのケバインクに触れない様に、慎重かつ急いでエネルギーコアを集め…

ドスコイまる「キュッ、ここでふむの?」

まめみ「うん、よいしょっ!」

踏みスイッチに着地すると…

ウィンッ!

イルカ「非常用システム作動、第一隔壁を解放します。」

マンタロー『エイ!(開いた!)』

1号『まだ隔壁があるね、引き続き慎重にね!』

まめみ「うん。」

その後も慎重に進みながらエネルギーコアを集め…

イルカ「非常用システム作動、第二隔壁を解放します。」

ウツホ『その調子じゃ!』

最後のエリアにはタコスナイパーが待ち構えて居たが、それを上手くかわしつつ倒してエネルギーコアを集め…

イルカ「非常システム作動、扉のロックを解除します。」

ついに外に出る事に成功したまめみは、屋上を目指して走るのだった!

To be continued…