アイシェ「マルク…!」
1人残されたアイシェは何も出来ない事を悲しみつつも、マルクの事を心配していた
一方、マホロアの部屋に連れて来られたマルクは下半身を抑えてビクビクしていて…
マルク「あっ…はぁぁ…何を…入れてたのサ…!」
マホロア「媚薬ダヨ、キミが盗み食いスルとは思わなかったケドネェ。」
息を荒くしつつも紫の瞳を見上げて睨むマルクに対し、冷たく見下ろすマホロアの黄色い瞳…
マルク「はぁ…はぁっ…ロクな物を作ってないのサ…っ…!」
マホロア「そのロクな物デ、今ソンナ目に遭ってるんダロ。」
そう言いながらマホロアはマルクの傍に来た
マルク「早…く…何とか…する…のサッ…!」
下半身をグッと抑え、汗をかくマルクをジト目で見ているマホロアはマルクの耳元に顔を近づけて…
マホロア「アイシェ、魅力的ダロォ?」
マルク「っ……!!」
先程のアイシェの様子が頭を過り、ゾクゾクと強い刺激がマルクを襲う!
マホロア「クククッ…前もボクと一緒に、アイシェのパンティを見ちゃったもんネェ…アノ時はどんなデザインだったカナァ~?確か左右に白いリボンが付いてテェ…?」
マルク「お前っ…はぁ…はぁ…マジでやめる…のサっ…!!」
マホロア「クックック…情けない顔ダネェ〜?」
意地悪な笑みを浮かべてマルクの性欲を刺激するマホロアに、マルクは頬を真っ赤にしたまま鉤爪で下半身をぐっと押さえていて…紫の瞳でマホロアをギッと睨んだ。
マルク「やめ…ろ…はぁ…はぁ…っ…!!」
マホロア「アイシェの体、柔らかくて良い香りダヨォ…特に胸なんか極上の柔らかさデネ…触ったダケで…フフフ、思い出したダケでもゾクゾクして堪らないヨォ。」
ゾクゾクゾクッ!!
マルク「はぁっ…はぁっ…やめる…のサ…あっ…あぁ…マジでマズイ…っ…!」
我慢の限界を迎えそうなマルクを見て、マホロアはフンと鼻で笑い…
マホロア「ボクのアイシェをオカズにシテ、この部屋で抜こうとスンナヨ。」
そう言いながらマルクの傍に来て何か呪文を詠唱して…
パアァ…光がマルクの体から出てきて、そのまま体内に吸収された。
マルク「はぁ…はぁ…少しだけ…和らいだのサ…っ…!」
マホロア「キミの性欲を魔力に変換してヤッタヨ、あくまでも軽減しただけダカラ後は自分でどうにかシロ、くれぐれもアイシェをオカズになんかスルナヨ。」
そう言ってマホロアはマルクの足を掴むと、ズルズルと引きずって窓から外に放り出してしまった!
ドサッ!草むらに落とされたマルクはゆっくりと起き上がり…
マルク「はぁ…はぁ…クソッ…覚えてろよあのイカサマ…タマゴ…!!」
悪態を吐くとマルクはフラフラと飛び去って行き、マホロアはアイシェの元へと向かった。
マホロア「アイシェ。」
アイシェ「マホロア、マルクの様子は…?」
マホロア「何かつまみ食いシテ、喉に詰まらせたんダッテ。水を飲ませタラ帰って行ったヨ。」
アイシェ「そうだったのね、一言お水って言ってくれればよかったのに。」
マホロア「ホントそうダネェ~。(下手したら完全に襲われてたノニ、全っ然気がつかないネェ…マァ、ボク以外の男は一切受けつけない様に強力な魔術をかけてあるケドサ。)」
マホロアは相槌を打ちつつも、そんな事を思っていた。
アイシェ「せっかく遊びに来てくれたのに、何も出来なかった…。」
しょんぼりした様子のアイシェの頭を、マホロアは優しく撫でながら口を開いて…
マホロア「アイシェはホント~に優しいネ、そんなにマルクは大事カイ?」
アイシェ「うん、大事な友達だもの。」
マホロア「フフッ、アイシェのそういうトコもボクは大好きダヨォ。(アーッハッハッハ!媚薬の効果でどれだけ欲情したっテ、アイシェはマルクの事を「友達」としか見てナイ…だって恋人のボクに夢中だもんネェ~あの馬鹿ピエロ、ザマーミロダヨォ!!……とはいえアイシェが襲われるのは絶っ対に嫌ダケドネ…今度カラはホントに気をつけなキャ。)」
心の中でマルクの事を馬鹿にして大笑いするマホロアだが、同時にアイシェの身に危険が及びそうになった事を危惧していた。
当然そんな事をアイシェは知るはずも無く、彼の優しい手つきに安心して身を預けている。
アイシェ「ありがとうマホロア、あったかい。」
マホロア「どういたしまシテ。(マルクが食べちゃったカラ、もう一度作り直さないトネ…デモ、あれ一粒であれダケ効果があるって分かったカラ、コレはコレでいい収穫だったヨ。)」
計画が崩れたとはいえ、マホロアは内心喜んでいた
別にマホロアはアイシェに対して不満があるわけでは無い、寧ろ関係は良好で…夜の生活も満足している
満足しているからこそ、更にアイシェの事を欲するのだ…媚薬でさらに自分を求め…理性を捨てた彼女がどこまで淫らに花開いてくれるのか…マホロアが求めているのは好奇心という名の欲求だった。
3日後…この日は大雨で、空の上ではクラッコがコクラッコ達と大はしゃぎで遊んでいて…そのせいで朝から激しい雷雨が降り注ぎ、ポップスターの住民達は家から出ようとしなかった。
それはマホロアとアイシェも同じで、ローアで2人のんびりとお茶をしながら過ごしていた。
アイシェ「すごい雨だね、クラッコ達楽しそう。」
遠くで鳴り響く雷を聞きながら、アイシェが小さく溜息を吐いた。
マホロア「彼らが遊び疲れるマデは、この状況が続きそうダネェ。」
アイシェ「何日も続かないといいけど…。」
マホロア「きっと大丈夫ダヨ、晴れたらボクとお散歩に行こうネ。」
アイシェ「うん。」
クッキーとアップルティーを口にして穏やかな時間を過ごしている2人だが、マホロアの腹の中では企みと言う名の黒い感情が渦巻いていて…
あれから再び媚薬入りの金平糖を作り…何と量産して瓶に詰めて、自分の部屋で保管していたのだ!
相当な悪天候の今、絶好のチャンスだという事をマホロアは知っていた。
マホロア「(このお茶が終わって少ししタラ、試してみようカナ~?)」
そんな事を思っていたが…
ビシャーン!!
ドゴオォォォン!!
近くに雷が落ちて、物凄い稲光と共に轟音と振動がローア中に響いた!
アイシェ「きゃああああっ!!」
驚いたアイシェは耳を塞いで椅子から転げる様に下りて、そのまま耳を塞いで蹲ってしまった…。
マホロア「ビックリしたヨォ……アイシェ、ローアの中なら心配いらないヨ。」
そう言ってマホロアは椅子から下りて、アイシェの背中を撫でたが…
ピカッ!!
ドォォォォン!!
先程よりは少し遠いものの、また近くに落ちて…
アイシェ「いやあぁぁぁぁっ!!」
マホロア「ウワァッ!?」
ドサッ!!
驚いたアイシェはマホロアに勢いよく抱きつき、マホロアはそのままバランスを崩して倒れてしまい…
体勢的にはアイシェがマホロアを押し倒している形になってしまった。
アイシェ「あっ…ごめんなさいマホロア…!」
マホロア「ウウン、大丈夫ダヨ。(この展開ハ新鮮ダナァ〜ボク興奮しちゃうヨォ、それに大チャンス到来ダネェ!)」
アイシェが退いて、ゆっくりと起き上がったマホロアは彼女を抱きしめた。
アイシェ「マホロア…怖い…!」
怯えて自分に抱きつき胸に顔を埋めるアイシェが可愛くて堪らなくて、マホロアはどんどんムラムラしてしまう…
マホロア「大丈夫ダヨ、ボクがついてるカラネ。(このまま部屋に連れて行って、あの金平糖を食べさせチャえば…フフフ、最高の時間になるネェ!)」
アイシェ「うん…。」
マホロア「ボクの部屋に行こうか、落ち着くまで抱きしめててアゲル。」
アイシェ「うん…行く…。」
マホロア「決まりダネ。」
彼女を優しく抱き上げて、自分の部屋へ運ぶマホロア…
トクン…トクン…マホロアの鼓動が聞こえて安心するアイシェだが、彼女の角度からはマホロアの表情を知る事は出来ず…
当のマホロアの瞳は弓なりに細められて、マフラーの下では舌舐めずりをしながらニヤニヤと笑みを浮かべていた。
To be continued…