ハイドラント「(まめみ。)」
まめみ「どうしたの、ハイドラント?」
インクリング族の女の子まめみと幼馴染のまめおは 、ブキと心を通わせる事が出来る。
これを知っているのは一部の関係者のみである。
ハイドラントは最近塗りポイントをカンストさせたブキで、その重たさ、チャージ時間の長さから扱える者は少ない。
まめみも最初はハイドラントに認められず扱いに苦労したが…そのひたむきに努力する姿に次第にハイドラントも心を許し、今ではまめみの事が大好きな良き相棒だ。
ハイドラント「(今日のナワバリは…どこだ?)」
まめみ「えっとね、今日のナワバリは…あっ!キンメダイ美術館とマヒマヒリゾートのゴールデンコンビだ~!」
まめみはキンメダイ美術館とマヒマヒリゾートが大好きで、このステージが出るとご機嫌になる。
ハイドラントも、まめみのそういう所が可愛くて仕方がない。
ハイドラント「(ギアは決めたのか?)」
まめみ「う~ん…悩むよぉ…!」
攻撃力を上げるギアにするか、インク回復に長けたギアにするか…復活時間短縮も捨てがたい。
まめみが悩んでいると、まめおがやってきた。
まめお「どうしたんだ?」
まめみ「あっ、まめお。今日ナワバリで何を着ていくか悩んでるの。」
まめお「キンメダイとマヒマヒか…。仕掛けの多い場所だから、移動速度が上がるのとかが良いかもな。後はマーキングガード…」
ハイドラント「(まめみよ。)」
まめおが話してる途中でハイドラントがまめみを呼んだ。
まめみ「どうしたの?」
ハイドラント「(サンサンサンバイザー、イカ娘ノースリーブ、シアンビーンズの組み合わせが良いと思うぞ。)」
まめお「!?」
まめみ「あっ!涼しげで良いね~!」
まめお「いや!伝説のぼうし、かくれパイレーツ、タコゾネスブーツが良い!」
まめみ「それもお気にいりだから捨てがたいね!」
ハイドラント「(リゾートだから涼しげで良いと思うぞ?それに…)」
まめみ「それに?」
ハイドラント「(たまにはまめみの涼しげな格好を見たい。)」
まめみ「ハイドラント…!」
まめお「……………!!」
まめみ「うん、分かった。今日は涼しげコーデで行く!」
そう言うとまめみは着替えに行ってしまい、その場に残されたのは…まめおとハイドラント。
ハイドラント「(………小僧、邪魔をするでない。)」
まめお「それは俺のセリフだ。まめみに涼しげな格好をさせて……何をするつもりだ?」
ハイドラント「(何を?我はまめみを主と認めた。まめみの笑顔が我の喜びだ。…まめみの生腕を見ながら、イカ娘ノースリーブのスカートから見える太もものチラリズムは絶妙だぞ。小僧には分かるまい。ハッハッハ!)」
まめお「やっぱりかこのオッサン!まめみをいやらしい目で見るんじゃねぇこのエロオヤジ!!」
ハイドラント「(ム?やるか小僧?このハイドラント様に歯向かうとは命知らずな。蜂の巣にしてやるぞ?)」
まめお「やってみろよ!まめみは俺にブキを向けるはず無いけどな!」
ハイドラント「(口の減らぬ生意気な小僧だ……!)」
まめお「お前もだよこのドスケベブキが!」
ギャンギャン騒いでいるまめおとハイドラントをよそに、まめみはご機嫌で着替えていた。
そして…
まめみ「お待たせ!」
ハイドラント「(……………!!)」
まめお「……………!!」
まめみ「えへへ…どうかな?」
涼しげなサンサンサンバイザー、可愛らしいイカ娘ノースリーブ、綺麗なミントグリーンのシアンビーンズに身を包んだまめみはとても涼しげで可愛いくて、色白な肌に細い腕が益々女の子らしさを引き立たせていて…まめおはゴクリ、と生唾を飲み、ハイドラントも見とれて言葉を失っていた。
まめお「…すげぇ可愛い…!」
まめみ「ホント!?」
まめお「あぁ…!」
ハイドラント「(良く似合っているぞ、まめみ…!)」
まめみ「嬉しい!ありがとうまめお!ハイドラント!」
とても嬉しそうに笑うまめみに、まめおもハイドラントも暖かい気持ちになった。
そしてナワバリへ向かう時に…
ハイドラント「(小僧。)」
まめお「ん?」
ハイドラント「(まめみをしっかりと守るのだぞ。)」
まめお「……言われなくても分かってるさ!任しとけ!」
ハイドラント「(ふっ…相変わらず生意気だ。)」
まめお「へへっ!」
まめみ「まめお~行くよ!」
まめお「おうっ!」
何だかんだで仲が良い…と思っていたら
ハイドラント「(…ではまめみよ、いつものを頼むぞ。)」
まめお「(いつもの…?)」
まめみ「うん、今日もよろしくね!大好きよハイドラント!」
そう言ってまめみは、「ちゅっ」、とハイドラントにキスをした!
まめお「!!」
ハイドラント「(うむ、今日も我が力を他の奴等に知らしめてやろうぞ!)」
まめお「おい!まめみに何させてんだよこのオッサン!!」
ハイドラント「(オッサンではない。ハイドラント様だ!)」
まめお「まめみに近づくな変態が!」
ハイドラント「(ナワバリの前に我とやりあうか?)」
まめお「やってやろうじゃねぇか!」
そう言ってまたギャンギャン騒いで喧嘩を始めたまめおとハイドラント。それをニコニコしながら見ているまめみが一言。
まめみ「まめおとハイドラント、ホント仲良しだね~!」
まめお「どこがだよ!!」
ハイドラント「(小僧と馴れ合うつもりは無いぞ!!)」
ハイカラシティは今日も平和である…。