しばしの仮眠の後…まめおは試しにイカスマホの電源を入れてみると、こんな場所でも電波は届いているようで、スー達からの心配のイカラインが届いていた。
まめお「スー達…すげぇ心配してくれてる…。」
そう思うだけでまめおの心は暖かくなり、同時に心配をかけてしまう申し訳無さも感じて…
スーからは心配の言葉と見舞いに行く等の内容が書いてあったので…熱で寝込んでいる為来ないで欲しい事、移したく無いからという内容の返事をした後に電源を切った。
その後まめみを起こし、再びタコとの戦いに向かおうとしたが…ここで通信が入った。
ホタル『先の戦い、グッジョブだったよ~2人共。アタシが見込んだ通りの活躍だったね。それにしても、戦略タコツボ兵器まで使ってくるなんて、オクタリアンも必死だな~。』
まめみ「この先の戦い、もっと激しくなりそうだね…。」
まめお「気は抜けねぇな…。」
ホタル『しかし!こ~なる事も予想して、協力な助っ人を頼んどいたんよね。』
まめみ「協力な助っ人…?」
まめお「誰なんだ…?」
不思議に思う2人だったが…ホタルが呼んだ名は意外な人物だった!
ホタル『え~っと、ブキチく~ん、ブキチく~ん聞こえてる?オ~バ~?』
ブキチ『はいはいホタルさん、もちろん聞こえてるでし、オーバー!いらっしゃいやしー!5億4200万年の信用と実績、ブキの事ならネジ1本からフルカスタムまで、ハイカラシティ&ハイカラスクエアロビー横のブキショップ、カンブリアームズにお任せ!…でお馴染みのブキチでし!』
まめお「ぶ、ブキチ!?」
まめみ「どうしてブキチが!?」
ブキチ『まめお君、まめみちゃん!話はホタルさんから聞いてるでし!New!カラストンビ部隊でボクのブキ達を使って貰えるなんて光栄でし!』
まめお「それじゃあ…協力してくれるのか?」
まめみ「ありがとうブキチ!」
ブキチ『もちろんでし!ただし、ボクの大事なブキ達をタダで貸してあげる訳にはいかないでし!』
まめみ「えぇ…オカネ払わないといけないの…!?」
ブキチ『その心配はないでしよ。でもタダでは貸さないでし…なので、2人には開発中のブキのモニターをして欲しいでし!』
まめお「モニター?それはどうすればいいんだ?」
ブキチ『モニターと言っても、2人はボクのブキ達を使うだけ。そうすりゃ自然とデータが集まるようになってるでし。データをたくさん集めると、認可が下りやすくなってブキを製品化する事が出来るでし!』
まめみ「製品化ってことは…。」
ブキチ『ナワバリバトルで使える様になるでし!まさにWin-Winの関係でしね!それから…』
ホタル『え~と、もう説明大丈夫だよね。ありがと~ブキチ君。じゃ、そゆことなんでイカよろしくね~。』
そう言うと通信は切れた…。
まめみ「…ブキチ、最後に何を言おうとしてたんだろうね…?」
まめお「…分かんねぇけど…気にしなくても良さそうだな…。」
少し引っかかるものがありつつも気を取り直し、最初のステージに入ったまめおとまめみだったが…
ブロロロロロロ…
ブキチ特製の【ブキチドローン】が飛んできて、黒い鞄から出てきたのは…ローラー!
まめみ「あれ、どうしてローラーが…?」
ブキチ『さぁ、これを持って行くでし!使いまくってデータを集めて欲しいでし!!』
まめお「お、早速ご指名か!」
まめみ「了解!たくさん使っていくね!」
2人はブキチリクエストの新たなブキ【ヒーローローラー】を手に進み始めた。
新たなタコの敵、タコリバーサーが吐き出すコロガリウムを撃ち返して倒したり…ライドレールで美味しそうなイカリングをくぐってイクラを集めたり…まめおとまめみはそれぞれ役割分担をしながら進め…
時には大きな「業務用インクリーナー」をかわしつつ進んだり、インクをぶつけることで伸びたり自然に戻ったりを繰り返す不思議な「ピロピロ」で少し楽しみつつもタコとの激闘を繰り広げていく。
そして、ボスのヤカンの前の最後のステージ…そこには今までのタコとは違う者が待ち受けていた。
ホタル『出た!タコゾネス!』
まめお「タコ…ゾネス…?」
まめみ「あたし達と同じ様な姿してる…!」
ホタル『タコの中でも…アタシ達と同じ様な姿になれる個体もいるんよ。そしてあれは…マメデンチナマズ!』
まめみ「可愛い…!」
まめお「おいおい、そんな事言ってる場合じゃねぇぞ…。」
ホタル『マメデンチナマズは8匹集めてデンチナマズ1匹分ね。光の柱を頼りに、取り返してね。』
そう言うとホタルは通信を切り、まめおとまめみは手分けしてタコゾネスとの激闘の末、無事にマメデンチナマズを助け出した。
そして、ボスヤカンへの道が開かれ…2人が入るとまたブキチドローンがブキを運んできた。
ブキチ『まいどありがとでし!またこのブキを使って、データを集めて欲しいでし!』
ヒーローローラーを装備した2人の前に今回現れたのは…小さな一輪車に乗ったとても大きな体のタコ!その手には大きなローラーを持っている。
???「いざ尋常に!」
ホタル『そいつはタコツボザムライ!制限時間イッパイ…はっけよ~い!』
ビシャアッ!!
大きなローラーを力強く振るとインクが大量に飛び散り、2人を襲う。
まめみ「わわっ…!」
まめお「くそっ…体が大きい分範囲も広いな…!」
ブキチ『あれは…最新兵器、タコツボバイクでし!』
ホタル『無駄に椅子がシャレオツじゃね?』
まめお「んな事言ってる場合かよ!行くぞまめみ!」
まめみ「うん!」
2人は見事なコンビネーションで隙を突き、一撃を喰らわせた。
タコツボザムライ「グオォォォーーー!!」
ガシャンッ!ガシャンッ!!
ホタル『…む、殺気!』
今度は縦振りモードに変わり、更に協力な攻撃が2人を襲う。
まめお「くっ…さっきよりも隙が無ぇな…!」
まめみ「でも…あたし達は立ち止まる訳にはいかない…!」
しかし、ここで負けていられない…まめおとまめみは力を合わせて立ち向かった。
そして…
ホタル『今だ、4号!とっちめて!』
まめお「これが最後の攻撃だ!」
まめみ「これで終わりよ!」
2人は最後の一撃を喰らわせて…タコツボザムライを倒した!
そしてデンチナマズを助けると…
ホタル『ふ~、ちょっと焦ったわ~。ともあれ2人共お疲れ様。』
まめお「ふぅ…。」
まめみ「疲れた…。」
ホタル『それにしてもタコ達の基地…ガーリーになってない?センス変わった?』
すると…ここで何者かの声が…
???『………ヒキ…ヒキ…セ…』
ホタル『ん?何ね?無線の調子が悪いのかな?』
ブキチ『捨てられたガラクタのせいで、タコツボキャニオンの電波が乱れてるのかもしれないでし!IKSMバンドと呼ばれる電波帯は、色んな製品で使われているでし!特に電子レンジは強い電波が…』
ホタル『はいはい…じゃ、使わない時は無線の電源も切っとかんとね~。』
ブキチの話を遮って強制終了させてしまうホタルに2人は若干の不安を覚えつつも、ひとまず合流する事に。
その後4人で新たなエリアであるロウト配送センターへ向かった。
そしてまめおとまめみは再び休息に入った。
ハイカラスクエアの約束の日まであと3日…果たして間に合うのだろうか…?
To be continued…