小説「孤独なヒーローと瞳に映る2つの光」~帰ってきたあのボス~

夕方、まめおとまめみは休息を終えてロウト配送センターの攻略を始めた。

2人で手分けしてヤカンを探し、中に入ってタコとの戦いを通して手がかりを探しながら進んで行く…。

暗いステージの中を【タコパトローラー】の目をかいくぐったり、逃げ回る敵【スタコラー】を追いかけたり…

かと思えば…

まめみ「きゃあぁ…何これ面白ーい!」

まめお「うおぉ…すっげぇ…けど…移動が難しいなこれ…!」

乗るだけでポヨンポヨンと跳ねるジャンプマットを駆使して移動したり、でんでん太鼓にインクをぶつける事で足場が出現する仕掛け等…タコ達の技術を改めて思い知らされる様々な仕掛けが2人を襲う。

しかしそれにも負けずに進む2人はあっという間に最後のステージへ…。

しかし、そのヤカンの先に待ち受けて居たのは…

ホタル『ま~たタコゾネスか!でも…マメデンチナマズ8匹取り返すよ。』

まめお「何だか今までと少し雰囲気が違くねぇか…?」

まめみ「ゲソが黒くて…ワカメ?を付けてる…。」

ホタル『そいつらは【デラタコゾネス】…タコゾネスの上級職みたいなもん…気をつけるんよ2人共。』

2人「了解!」

早速タコゾネスを倒しつつ1匹目のマメデンチナマズを助けようとしたが…。

プシュッ!

突然近くに置かれていた瓶から何やら毒々しい色の霧が吹き出してモヤの様に漂っている…。

まめみ「んっ…あぁ…何…これ…体の力が抜けてく…!」

まめお「まめみ!」

ブキチ『ポイズンミストでし!触るとインクが減るでし!』

まめお「ならこれを破壊すれば…!」

そう言うとまめおはヒーローシューターで瓶を攻撃すると…

パリンッ!!

瓶は割れて霧も消え、まめみはその場で息を切らしていた…。

まめみ「はぁ…はぁ…ありがとう…まめお…!」

まめお「大丈夫か、まめみ…?」

まめみ「うん…大丈夫…。」

まめおが差し出した手を取り、ゆっくりと立ち上がると…まめみは再びマメデンチナマズを取り返す為にまめおと共にタコゾネス達に立ち向かった。

その後は順調にマメデンチナマズを集め、ステージをクリアした2人は…このエリアのボスヤカンへ入った。

すると…出てきたのは大きな四角い…

分厚い荒ぶる唇を持ったタコの顔…

まめお「…な…何なんだ…コイツは…。」

まめみ「…その唇…妙に色気が…。」

ホタル『アイツ知ってる!タコツボックス!』

まめお「タコツボックス…?」

まめみ「四角いからかな…?」

まめお「それはいいとして…行くか。」

まめみ「うん。」

2人はタコツボックスへ立ち向かって行ったが…ホタルとブキチはどうやら見覚えがある様子で…

ブキチ『でも昔、ポ………3号さんが破壊したはずでしが…!』

ホタル『何度来ても結果は同じ!2人共、とっちめちゃって!』

タコツボックスが2人を押しつぶそうとスタンプ攻撃をしてきた隙に体の横を塗り、タコ足を攻撃すると…

何やらブルブルと震えた後に、クーラーボックスの様な物を纏った姿になった!

ホタル『鮮度長持ち、タコツボックスクーラーってか~。』

ブキチ『あれは…保冷効果抜群の塗れない鎧でし!』

ホタル『ほ~オクタリアン達も考えたな…。』

まめみ「感心してる場合じゃ無いよ!どうしたら…!?」

苦戦を強いられる2人だったが…まめおは気づいた!

まめお「これでどうだ!?」

顔の真ん中のタコさんウィンナーのシールがポイントの黒い留め具の様な物を攻撃すると…

バリーン!!鎧は壊れてタコツボックスが怯んだ!

ホタル『小破~!これで体塗れるっしょ。』

まめみ「まめお、ナイス!」

まめお「へへっ、そうと分かれば行くぜ!」

2人はそれぞれ体の横を塗って上り、再びタコ足を攻撃した!

すると…また震えた後に鎧を身に纏い…

バンッ!!何と今度は左右に顔が追加されて顔が3つに!

まめみ「きゃあぁ…気持ち悪い!」

まめお「うへぇ…あれは無いぜ…!」

しかしそんな事はお構い無しに、タコツボックスは走って迫ってくる!

ホタル『顔、広っ!あれでスタンプ攻撃はヤバイ…!』

バッターン!!

ホタルが危惧した通り、その攻撃範囲はさっきとは比べものにならない程の広範囲になっていた。

まめみ「わあぁ…こんなのに潰されたらひとたまりも無いよ…!」

まめお「相手の動きをよく見て、確実にかわしてくぞまめみ!」

まめみ「うん!」

広範囲のスタンプ攻撃をギリギリかわしつつ隙を狙い、顔の真ん中にある留め具を攻撃していく…。

そして…再び破壊に成功した!

ホタル『中破~!奴の体、塗れるよ!』

まめお「これで終わりだ!」

まめみ「行くわよ!」

2人は素早く体の横を塗って上り、最後のタコ足への攻撃を喰らわせた。

その後タコツボックスの妙に魅力的な生足が回転した後…

ドカアァァァン!!

タコツボックスはバラバラに砕け散り、無事にデンチナマズも救出した。

その後ホタル達と合流し、次のエリアであるツケネ訓練場へ移動した。

その後…まめおとまめみは食事を終えた後に、ホタルはNewカラストンビ部隊の話を始めた。

ホタル「Newカラストンビ部隊の2号がアタシで1号がアオリちゃんなんよ。今回は指令代理として1人で留守番してたら、オオデンチナマズの事件が重なっちゃって…。」

まめお「そうだったのか…。」

まめみ「ホタルちゃん…1人で大変だったね…。」

ホタル「でも、4号…まめお君とまめみちゃんがいたから、ここまで来れたんよ。あとちょっとで、きっとアオリちゃんも見つかるはず!」

まめお「アオリちゃんとオオデンチナマズの為にも頑張らないとな!」

まめみ「うん!」

すると…無線の方からまた声が聞こえてきた…。

???『ヒキ…セ…ヒキカエセ……!!』

ホタル「何ね、また無線が乗っ取られてる?邪魔するならとっちめるよ~4号が!」

2人「えぇ…!?」

そこはホタルちゃんじゃないの!?2人はそう思ったが…無線はそのまま切れてしまった…。

そしてこの日はもう夜遅かったので、2人は眠りに着いたのだった。

To be continued…