最初のミッションを難なくこなし、次々と調査を進めていくまめみとドスコイまる
時にはブキを使用できず、ドスコイまるとの連携を深く求められる「大切なパートナーと心を通わす快適空間」という名のミッションもあった。
出会って4年…お互いの間で育まれてきた絆の深さの前では、どんな試練も怖くない
まめみ「お疲れ様、ドスコイまる!」
ドスコイまる「キュッ、おつかれさま!」
そしてドスコイまるが頼りになるのはミッションだけでは無く、突然走り出して地面の上でピョンピョン跳ねるドスコイまるは何かを伝えようとしていて…
1号「あれ、ドスコイまるちゃんが何かに反応してる!」
まめみ「どうしたの、ドスコイまる?」
ドスコイまる「キュッ、ここになにかある!」
ヒーローシューターを使って地面をインクで染めてみると、彼の言う通りネジの様な物が飛び出てきて中からイクラが出てきた
まめみ「すごい、ありがとうドスコイまる!」
ドスコイまる「キュッ、ぼくもひーろー!」
まめみ「ふふっ、うん!」
えっへんとキメ顔をするドスコイまるに、まめみは満面の笑みで頭を撫でた。
その後も順調に進み、次の調査場所であるサイト2へ向かおうとしたその時!
???「ちょっと待つんじゃあーーー!!」
まめみ「えっ?」
1号「誰っ!?」
声のした方を見ると、そこにはお面を付けた3人組の姿が…
???「ほほう、誰かと聞いたな?耳のモズクかっぽじってよく聞くのじゃ!」
まめみ「…………!!」
一体何者なんだろう…緊張で息を飲んだまめみ達だったが…
ウツホ「三度の飯よりお宝ハント!ワシの名は踊るギャンススター、ウツホじゃ!」
フウカ「一切合切、食い荒らす!ウチの名はサメ使いのフウカどす!」
マンタロー「エイ!(一攫千金、千客万来!ボクの名はマンタのマンタローだよ!)」
まめみ「え…えっ…?」
ウツホ「バンカラ代表の!」
フウカ「イカした義賊!」
マンタロー「贅沢三昧!」
ウツホ「すりみ連合だっ!!」
そう言って決めポーズを披露したすりみ連合だが…
まめみ「すりみ…連合…?」
ドスコイまる「キュ、だれ?」
ポナ「聞いた事も無いが…何者なんだ?」
1号「…か、かっこいーーい!!」
2号「えっと…そのすりみ連合さん?がウチらに何の用?…てかすりみ連合って確かバンカラジオの…?」
戸惑うまめみとドスコイまる、怪しむポナ、1人だけ憧れの視線を向ける1号とは対照的に、2号は冷静に質問しつつも何か思う所もある様子だ。
ウツホ「あっちは世を忍ぶ仮の姿、その実態は神出鬼没の盗賊様なのじゃ!」
まめみ「世を忍ぶ仮の姿…盗賊…?」
フウカ「クレーターの地下に、こ~んな空間があるやんてねぇ……お宝がぎょーさんあるに違いあらへんわ!」
マンタロー「エイ!(高値で売れそう!)」
ポナ「お宝?」
ウツホ「お前さんらもお宝を狙っとるんじゃろ?」
まめみ「え…いやあたし達は…」
ウツホ「お宝はワシらが残らず頂くつもりじゃて、先に詫びを入れておこうと思っての!」
まめみ「えぇ…!?」
こっちの話は全く聞かずに話しを進めるすりみ連合…ウツホはドヤ顔を決め、フウカは高笑いし、マンタローも楽しそうだ…
2号「どうする、司令…?」
ポナ「目的はあくまで調査と相談役の捜索…向こうとは目的が全然違うけど、邪魔をするのならここで潰した方がいいか…。」
こっそりとそんな相談をする2号と司令だったが…
1号「わぁ、礼儀正しい人達なんだね!」
相変わらず1号だけは全く違う反応をしていて…すりみ連合も予想外の反応に不満げな様子で…
ウツホ「なんじゃ、あんまりビビっとらんようじゃな…最近の若いもんはつまらんのぅ。」
マンタロー「エイ!(僕達も若いけどね。)」
フウカ「とにかく、お宝は全部ウチらのもんやさかい…アンタらもせいぜいおきばりやす~。」
そう言うと、煙玉による煙と共にカラフルな貝殻を散らしてすりみ連合は姿を消した。
まめみ「すりみ連合、一体何だったの…?」
ポナ「よく分からないけど…まぁ向こうは勝手にやらせておけばいいんじゃないかな…。」
2号「あの様子だと、ウチらの邪魔をする感じでも無さそうだしね。」
ポナ「もし邪魔をする様なら、その時は相手をするしかないけどね。」
まめみ「出来ればそうならない事を願いたいけどね…。」
鉢合わせしない事を祈りつつ、まめみはドスコイまると共に次の調査場所であるサイト2へ移動した
2号『こっちとはまた雰囲気が違う感じやね。』
1号『まめみちゃん、あの一番高い所に反応があるよ!』
2号「お爺ちゃんかもしれん、調べに行こう!」
まめみ「了解!」
頂上を目指しつつ、まめみはミッションをクリアしながらイクラを集めて調査も進めた
2号が言った通りサイト1とは雰囲気の違うミッションも多く、バンカラ地方の新スペシャル「カニタンク」を操作しながら的を壊して進んだり、空中で「ヘビブロック」というインクを掛けると伸びていく不思議なブロックで進んでいく難易度の高い場所もあったが、ドスコイまるやポナ達の協力で乗り切った。
そしてついに最上階へ辿り着き…
ドスコイまる「キュ、ぼくがんばる!」
まめみ「うん、一緒にアタリメさんを助け出そうね!」
決意を胸に入ったが、深い霧で覆われていて周りが見にくい…
1号「奥の方に強い反応がある…やっぱりじーちゃんかもしれない!」
中央の大きな足場へ飛んで行ったが、誰も居なくて…
まめみ「アタリメさん、どこですか!?」
ポナ『おかしいな、確かに強い反応があるのに…!』
声をかけるまめみと、レーダーで反応を探すポナだったが…
ウツホ「待つんじゃー!」
そう言ってまめみの前に立ちはだかったのはウツホ!
まめみ「貴女はさっきの…!」
ウツホ「お前さん、中々腕が立つと見える!」
まめみ「えっ…?」
ドスコイまる「キュッ?」
ウツホ「ワシらの手下にならんか?そしたらお宝を半分くれてやっても良いぞ。」
まめみ「なっ…!」
ウツホ「どうじゃ、悪い話では無かろう?」
まめみ「あたしは盗賊の手下になんてならない!」
ドスコイまる「キュッ、ならない!」
ウツホ「ほう…ならバンカラもんらしく、言葉なぞいらん…拳で語るとするか!」
そう言うと、ウツホはどこからか大きな縦笛を取り出した。
To be continued…